浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



浅草観音裏・鮨・久いち

dancyotei2009-08-30

8月23日(日)夜


さて。


今週は、先週、休みでいけなかった、浅草観音裏の鮨や、
久いち。


6月


ここには、書いていないが、この6月以降も、
ウイークデー、会社帰りに二回ほど寄っている。


やはり、ご近所、浅草はちょいちょいと、
顔を出しやすいし、この親方が私より若いせいだろうか
気安い。


昼に、内儀(かみ)さんにTELを入れさせ、6時半に予約。


15分前、自転車で向かう。


いつものように、すし屋通りから、六区、ひさご通りも抜ける。
言問通りを渡り、店に到着。


この店は、ちょうど路地の角にあり、
自転車は店前にではなく、角を曲がった、
向う側にとめる。


入ると、先客は男女の一組。
(あとで気が付いたのだが、この男性は、
関西弁でちょっと太め、有名作家先生の
ようにお見受けした。)


カウンター、左端に二人で座る。


ビール。


お通しをもらう。


いつも三種類程度あるが、私は漬け込みの蛤をもらう。
内儀さんは養老豆腐。


にぎりにするには、もう少し、という時間のもの
かとも思われる。ふっくらした蛤で、おかわりしたくなるほど、
で、ある。


腹も減っているので、すぐに、にぎりに。


白身、から。
かれいと、鯛の昆布〆。


昆布〆は、ねっとりとした、うまみで、うまい。


光りもの。


鯵、小肌、秋刀魚。


秋刀魚は、どこでもやるが、塩で炙ったもの。


鯵はぷりぷり。


先週の銀座松坂屋の、栄、でもあったが、
小肌はまだ、新子といってよい大きさであろう。


二匹でにぎる。
新子、と、いうのはなんといっても香りがよい。
栄、では、すだちをかけていたが、香りを楽しむには
すだちなど、ない方が、よいように思う。


うまいので、新子をもう一個。


ここにくると、毎回頼んでいるが、
仕込みが必要な、ヅケと海老を頼んでおく。


いか。


いかは、白いか。
あまみが、うまい。


すみいかの子供、新いかは、もうすぐ、で、あろうか。
これがまた、新子以上に、たのしみ、で、ある。


下足ももらう。
これはつまみ。


鮑。


蒸し鮑、で、ある。


しょうゆ、塩、甘いたれ?と、聞かれる。


たれをかけてもらう。
滋味があって、柔らかく、うまい。


海老がくる。


ここの海老は、むろん、茹で立て、だが、
にぎりの大きさに合わせてか、ごく小さめのサイマキ海老。
もう少し、大きくてもよいかとも思うが、
海老だけ、にぎりを大きくするわけにもいけなかろう。
むろん、味はよい。


ヅケ。
これもうまい。


最後に、海苔巻、と、内儀さんの希望で、玉子。


だが、玉子は切れていた。
(そういえば、ここの玉子は、どんな玉子であったか
普段私は食べないので、今まで頼んだことがなく、
わからない。)


海苔巻は、干瓢巻。
わさびを入れて。


と、けっこう、効いたのが出てきた。


目に涙。



食べ終わり、
お勘定。
一人、10,000円程度。


うまかった。


だいたい、いつもこのくらいである。
やっぱり、安かろう。


店の外まで、見送ってくれる。
これもいつもだが、えらいもの、で、ある。


再び、自転車に乗り、帰宅。




TEL 03-3874-2921
住所 東京都台東区浅草3丁目18−8