浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



玉子焼きを焼いて、朝飯

dancyotei2009-04-21



4月18日(土)朝


さて、土曜日。


昨夜は、神田猿楽町のそばや、松翁で呑んで、そばを食って、
帰宅。


そのまま寝てしまった。


早く寝たので、起きたのも早かった。


味噌汁を作り、飯を炊き、朝飯を食おうか。


飯は、以前に少しやっていた、京都の吉兆式で炊いてみようか。


まずは米を研ぎ、ざるに上げておく。


それから味噌汁用の煮干し。
はらわた、を、取り、1分ほどレンジを掛けて、
水を張った鍋に入れておく。


煮干しの量はやはり多めの方が濃い出汁が取れる。
多目に。


吉兆式では研いだ米は、完全に乾かすのだが、
これは時間がかかるので、適当にやめて、水加減をし、
ふたがガラスの鍋に入れ、浸水をしておく。


その代り浸水は完全にしなければならない。


1時間ほど。


浸水もだいぶ進んでいる。


おかずに、玉子焼きを焼こう。


私は、玉子焼き、いわゆる、出汁巻きは、意外に苦手、
なのである。
くっついたり、なにかして、なかなか、うまい形にできない。


玉子2個を割りほぐし、砂糖、みりんも少し入れてみる。


玉子焼き鍋を用意。


加熱し、油を敷く。


玉子を入れ、広げる。


少し固まってきたら、折り、また、油を敷いて、玉子を流す。
これを繰り返す、のであるが、どうにも、今日も
うまくいかない。


形が不格好になったり、焼き過ぎて、折ったときに、
既に形になっているところに、くっつかなかったり、、。


量が足らないので、もう一個、玉子を追加し、
へなちょこながら、それらしいものができた。


次は味噌汁。


冷蔵庫に、大根が少し残っていたので、これを使おう。
千六本に刻み、煮干しを浸した鍋に入れ、点火。


味噌汁も、野菜は水から煮た方がうまい。


火が通ってきたら、ここで止めておく。
味噌を入れるのは、飯が炊き上がるのと合わせよう。


納豆も食べようか。
かき混ぜておく。


納豆は、かき混ぜれば、かき混ぜるほど、うまくなる。
これは、かの、北大路魯山人がいい出したことと記憶している。
実際に、ためしてガッテン、かなにかで、アミノ酸の量が増える、
というようなこともいっていた、と、思われる。


小さな器の方がかき混ぜやすい。
そして、少なくとも100回以上。
200回程度は、かき混ぜることにしている。



さて、飯。


浸水は、大丈夫だ。
炊き始めよう。


点火。
最初は強火。


煮立ったところで、一度ふたを取り、しゃ文字で下からよく
かき混ぜる。


この後は、最少の弱火にし、水分がなくなるまで、炊き上げる。


意外に簡単ではある。


やはり、ふたを取らない方がよいのだろう。
と、すると、中が見えるガラスのふたの鍋、が、
便利、で、ある。


水分がなくなってくると、ここから先は、カン、で、ある。
吉兆風、まあ関西の料亭風のご飯だと、水分が多めの
炊き上がりを目指す。


待っている間に、味噌汁。
味噌を溶いておく。


極少の弱火でも、やっぱり焦げてくる。
私が目安にしているのは、気持ち、焦げくさい匂いがしてきたら、
というところ。


ふたを取り、OK。


蒸らさない、のが、吉兆式。
このまま、飯茶碗によそる。


味噌汁も加熱し、盛り付け。
玉子焼きも切って、皿に。


納豆には、玉子を入れてさらに混ぜて、きざみねぎも加え、
出す。






(小皿の赤いのは、きざみ柴漬け。)



なんということもないが、うまい、朝飯、で、ある。



こんな朝飯が、食えるのは、幸せ、と、いうもので、あろう。