今日は昨日の続き。
錦小路烏丸西入の割烹凪、の、こと。
コートを脱ぎ、座り、
ビールをもらい、一品目。
出されたのは、かわはぎのハリハリ巻、と、いう。
茹でた水菜を湯通しをした、かわはぎで巻いたもの。
ぽん酢しょうゆに紅葉おろし。
さっぱりしてうまい。
前菜五品の盛り合わせ。
左からうにをのせた湯葉、ふぐぽん酢、いかのこのわた和え、
蟹肉の蟹味噌和え、白魚の塩辛。
どれもうまい。
椀もの。
海老と貝柱の豆乳仕立て。
造り。
鮪トロ、鰤(ぶり)、甘海老。鮪も鰤も、どちらも脂がたっぷり。
そうとうに、うまい。
焼き物。
鯛の西京味噌焼。
鯛を味噌漬けにしてしまうのは、なにかもったいないようである。
食べ終わると、私は気付かなかったのだが、
器になっている右側の打出の小槌をご主人が開けてくれた。
京都では定番のよう。山椒じゃこ。
ぐじ(甘鯛)のかぶら蒸し。
ぐじも、うまいが、わさびが爽やか。
揚げもの。
向こう側の四角いのが、蟹の東寺巻。
東寺巻とはなにかと聞いてみると、東寺湯葉といい、
湯葉のことを東寺、ともいうらしい。
(湯葉の巻物を東寺湯葉というのが正しいようだ。)
手前は隠元と、菊菜。
菊菜って?と、聞くと、
あー。正確には違うんですが、春菊のことです。
初めて、で、ある。
味はほぼ春菊であるが、もっとしっかりした食感である。
ここまでで、そうとうに腹も一杯。
蛤のみぞれ和え。
湯通しした蛤に甘酢の大根おろし。
器がおもしろい。
鮑(あわび)の貝の形、で、あろう。
最後は、鯖の棒鮨と、焼いたぐじの、赤だし。
焼いたぐじの赤だし、というのは、
また、贅沢。
もうだめだ、満腹。
鯖鮨は、一切れ、明日の朝飯にお願いして、包んでもらう。
「ボリュームがありましたねー」
と、いうと。
「電話のお声で、お若い方かと思いまして、、。」
と。
勘定をして、雨の錦小路通に、出る。
さて。
帰りも、本能寺まで、むろん歩く。
錦小路通を、烏丸通を渡って、まっすぐに、東へ。
居酒屋などが並ぶ。
東洞院通、高倉通、を越える。
お。錦市場。
そうか、そうであったか。
テレビなどで出てくる、錦市場とは、この錦小路通にあったのか。
上はアーケードで、狭い路地に、びっしりと食料品店がある、
ようである。ようである、と、いうのは、この時間で
皆、もう閉まっているので、なんの店舗だか、わからない。
錦市場は、長い。
堺町通、柳馬場通、富小路通、麩屋町通、御幸町通、
そして、寺町通。寺町通もアーケード。
その一本先が、ご存じ新京極通。これもアーケード。
新京極を北上。
さほど東京の盛り場と比べれば、人通りは多くはないが、
若者が歩く。こちらは皆、店を開けている。
蛸薬師、六角、三条。
三条もこのあたりは、アーケード。
商店街である。
新京極はここで終わり。
寺町通を上がると、すぐに、午後にきた、鳩居堂のところまで
戻ってきた。
錦市場から、ここまで、雨であるが
アーケードで濡れずに帰ってこれた。
やはり、京都の街を歩くのは、
夜も、たのしいもの、で、ある。
割烹 凪
住所:京都府京都市中京区占出山町315−1オノビルディング
TEL:075-213-0369
※今回も京都のため、通りの、「り」、は送らず。