浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



国会図書館・食堂・国会丼/市谷加賀町・ラーメン・豕辛子(とんがら

dancyotei2008-10-12

今日は、変則だが二日分。
一日分に書くほどではないが、なんとなく書いておきたいもの。



10月9日(木)夕


夕方、ちょっと調べものがあり、国会図書館へ。


国会図書館へ行ったことのある方は、どのくらいあるのだろうか。
わからぬが、場所は永田町。
国会図書館というくらいで、国会議事堂の隣にある。


日本国中で出版されている書籍雑誌、論文など、
すべてのものがここにある、ということになっている。
(が、実際には、そうでもない。基本的には、発行者なりが、
送らないと、納められないので、ないものも、ある。)


学術論文や、専門書のような、大学の図書館にしかないようなもの
を調べたい時には、時折くることがある。


市ヶ谷から、有楽町線で二駅、永田町下車。
すぐである。


このあたりの、江戸の地図も出してみよう。





赤い文字は、現代。青い文字は、明治の頃。


道、など、区画は、現代と大きくは変わっていない。
お濠、桜田濠、があって、井伊掃部頭彦根藩上屋敷


ここは、今は、国会議事堂前の緑地で、憲政記念館がある程度だが、
明治の頃から、第二次大戦まで陸軍省やら、陸軍参謀本部があった。


国会議事堂は昭和11年竣工。
明治から計画があったが、財政難やらで、
竣工したのは、やっとこの頃。


このあたり永田町の江戸の頃は、見た通り、ほとんどが大名の
上屋敷で、町屋はほとんどない。


井伊家屋敷のお濠沿いの北隣に、三宅家(三河田原藩)があるが
これが今の三宅坂の由来。


今の国会図書館の場所は、肥前大村藩大村家、あるいは、
肥後宇土藩細川家の上屋敷があったあたり。


そんなこんなの、この国会図書館界隈、昔と比べると、今は
緑が多く、人通りもそれほど多くはない、静かなところなのかもしれない。


さて、国会図書館である。
有楽町線、有楽町寄りから降りて、有名な長いエスカレーターで
地上に出る。出たところが、もう国会図書館である。


国会図書館というと敷居が高そうだが、意外に簡単。
国会というくらいで、国民であれば誰でも利用はできる。


貸出はしておらず、閲覧と、コピーだけ。
一時利用の登録を機械でして入る。
端末で蔵書を検索、閉架式なので、請求し、出してもらう。
時間があれば読む、なければ、必要なページを指定して、
コピーをしてもらう。


今日は、見たい論文が決まっており、
さらに、蔵書にあることも、くる前にWebで確認してる。


システムですぐに見つけ(ごくわずかだが、棚にある本もあり、
たまたま、今日の目当てはそれであった。)、
コピーを頼む。


コピーをしてもらっている間に、飲みものでも買おうと、
階上の売店、食堂へいってみる。


ちょっと、好奇心にかられ、売店ではなく、食堂を覗いてみる。


と、“大人気”などと書かれた、「国会丼」500円、
なるものに目がとまった。


こういう官庁の食堂は、なかなか安くてうまい、
というのが、よくいわれている。


しかし、国会丼とは、また少し妙、である。
ここは、国会ではなく、国会図書館、で、ある。
まあいいか。せっかくであるから、話の種に、
食べてみようか。


食券を買って、調理場に出す。いわゆる、社食のような
カフェテリア式、で、ある。


夕方、5時過ぎ、で、あるが、なん人か食べている人もいる。


国会丼、こんなもの。





なるほど。
なんとなく、聞いたような気もする。
牛丼とカレーが合体し、上に温泉卵がのったもの、で、ある。


味は?
カレーが妙に、濃い。
牛肉は、普通の牛丼。


味は、トータルして、そこそこ、で、あろう。


これで、500円。
まあ、安くはないが、高くもないか。


食べ終わり、コピーされた資料をもらい、オフィスに戻る。




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