浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



池の端藪

7月25日(金)昼


昼前、仕事で湯島。


仕事で湯島、などというの珍しい。
場所は、湯島切通し上。


打合せが終わり、春日通りに出る。
昼間に、このあたりにくるのは、珍しい。


坂上には越後へぎ蕎麦、など、随分と
蕎麦やが多い。


こういうときに、知らない蕎麦や入って、
ハズレても、つまらない。


今日は、同僚の連れもいる。
ここからなら、目と鼻の先。
またまた、だが、池の端藪で、あろう。


それにしても、暑い。
うだるような、というのはこういうときの形容詞、で、あろう。
アスファルトの照り返しで、体感温度は相当なものであろう。
今日も、ネクタイも、上着もやめている。


湯島天神を右に見て、切通し坂を降りる。
左側、ラーメンの大喜
と、いうのもあるが、まあ、今日は、蕎麦でいこう。
連れも、蕎麦の方がよさそうである。


天神下の交差点を向こうに渡り、
池之端仲通りを右に入る。


入って、右側10mほど。


池の端藪蕎麦。


店の前に、水が流れ、涼しげな箱庭のようなものが作られている。
こうしたものを見ると、ほっと、息がつけるようである。


店に入る。
意外に、にぎわっている。


冷房の効いた、室内。
汗が引いていく。


テーブル席に座る。
ビールなんぞ、呑んでいる人もいる。
なんであろうか。


うらやましいが、今日はやめておこう。


むろん冷たい蕎麦だが、
今日は、なににしようか。


鴨ざる、でもなかろうし、
とろろ、にでもしようか。
連れは、おろし。


きた。






ここに、初めてきた連れは、ざるの上のそばの量に、
ここ随分少ないんですね〜、と、驚いている。


また、ざるをひっくり返した上に載せているのも
珍しがっている。


とろろも、うまい。


二人で、おかわり。


呑んだ後ならば、この量で充分であるが、
やはり昼は、二枚、で、ある。


うまい、うまい。



蕎麦湯も飲んで、勘定。




帰りは、上野御徒町から、大江戸線で、帰社。



まったく、暑い暑い、、。





池の端藪蕎麦