浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



キッチン南海・浅草寿店と、瓜のしょうゆ漬け

dancyotei2008-07-14

7月12日(土)


さて、土曜日。


朝から、暑い。


暑いのだが、昨日からの微熱が続いている。
このため、本当は、暑いのかどうか、
よくわからない。
薬を飲んで、閉め切って着込んで、、。


夏風邪、というのは、面倒なものである。


午後、ちょいとした、買い物があり、
仲御徒町多慶屋まで、自転車で出る。


メダカを飼っているのだが、その水槽用のポンプが
壊れ、音がひどい。
早いところ、新しいのに代えたいというので、
まだ熱はあるようだが、出てきた。
(まあ、微熱なので、出歩けないことはないのだが、
逆に、こんなことをしているので、治らない、
というのも、間違いないことではあるが、、。)


ポンプを買って、佐竹商店街の、
ちっちゃなスーパーみかわやに寄る。
風邪のせいもあり、なにか野菜を買おうと、思ったのである。
ここの野菜は、べらぼうに、よいものではないが、
安く、品数も多い。


瓜。形はよくないが、80円。
それから、青唐辛子。100円。
どちらも千葉産で、この季節のもの。
一緒に、しょうゆ漬けにでもしようか。
それから、使い道が、なんとなく思い付かないままに、
安いので、小蕪も。


さて、ここから、蔵前の金魚や(熱帯魚や)へ。
メダカを買いに、で、ある。
ポンプの故障からか、なん匹か死んでしまったので
買い足し、で、ある。
春日通り沿い、ちょうど大江戸線蔵前駅の上、あたり。
蔵前通り(江戸通り)との交差点の手前で、ある。


メダカを買って、春日通りを北へ渡る。
国際通りとの交差点。


東側の角にある、キッチン南海
洋食や、で、ある。


なんか、食べようか。


むろん存在は知っていたのだが、入ってみるのは初めて。


キッチン南海、というのをご存じの方は
どのくらいおられるだろうか。


アド街ック天国によれば、、<キッチン南海本店>
昭和41年創業。神保町店が本店で、現在関東に20店舗のれん分けしています。



、と、いう。


私自身、神保町には入ったことはない。
あるのは、両国。(両国にもある。ここもシブイ。)


安くて、量のある、下町の洋食や、あるいは、
学生向けの定食や、というジャンルの店、といえばよいのか。
チェーンというほど、マニュアル化されたものではなく、
暖簾分けで、それぞれは、別、そんな店々、であろうか。
近いところで、「キッチン・カロリー」なども思い浮かぶ。


この、蔵前(寿町)の店は、カウンターだけの小さな店。
看板もあるのかないのか、よくわからぬほどの、店。


2時半ちょうど。
看板を見ると、2時半までのようで、暖簾から頭を入れて、
覗いてみると、だいじょうぶのよう。


お客さんも二人ほどいる。


中は、ご主人と、奥さん、娘さんであろうか、三人。


メニューを見ると、どうも、ほぼカツカレーの店のよう。
570円。(実は記憶があやふやで、670円であったかもしれぬ。)
格安、で、ある。





(デジカメを持って出ておらず、
携帯のカメラでピンボケ。)


カツは大きくもなく、厚くもないが
ラードで香ばしく、堅めに揚げられており、うまい。


食べるうちに、大粒の汗が出てくる。
(汗をかくのは風邪にはよいだろう。)


ご主人の、おじさんが(というのも、妙な表現だが)、
いい味を出している。


洋食やだけに、油の染み込んだような風貌で、
元気よく、お待たせしましたぁ〜〜
ありがとうございましたぁ〜〜、と声を出す。
いかにも、下町の洋食やの、親爺さん、という感じである。


勘定をして、出る。


さて、瓜と青唐辛子のしょうゆ漬け。


瓜も塩もみを、もう少しひねってみよう
(それほどひねってはいないが)
ということである。


まずは、瓜はいつものように、
半分に切ってわたを取り、薄切り。


その後、多めの塩で、もみ、水を出す。
30分ほど置き、今度は、水洗いをし、
再度、塩を抜く。


そこへ、細かく切った、青唐辛子を入れ、
水、濃口しょうゆ、ちょっと旨味を付けるため、
白だしも、入れてみる。
青唐辛子は、細かく切ったものと、
まるのままのものも一緒に入れてみる。
ボールに入れ、重石をして、置いておく。


数時間後、浅漬けであるが、出してみる。





見た目には、よさそう。


食べてみる。


う、、、、。


青唐辛子がピリッと利いて、うまいのであるが、
ちょっと、塩辛かった、、。



まあ、食べれらないことはないが、
最初の塩もみの塩が多いのだが、これが抜けきっていなかった。
また、後の漬けるつゆも濃かった。
白だしにも塩分は随分と入っている。


今日はひとまずこのまま食べて、
後は、ちょっと薄めて、もう一回漬けておこう。


なかなか難しいものである。


瓜は塩を強くした方が、早くしんなりし、
瓜もみとしてはよいのだが、
これをさらに漬けるとすると、気を付けねばならない
ということであろう。



PS.皆様も夏風邪にはご用心。




キッチン南海
東京都 台東区寿3-8-2
03-3841-7836