11月7日(水)夜
例によって、仕事の帰り道、なにを食おうか考える。
冷蔵庫に、キャベツが随分残っていたのを思い出した。
先日、義母が出てきたときに、大きなものを一つ買っていた。
キャベツというのは、意外にむずかしい。
キャベツを使う料理というと、なんであろうか。
真っ先に思いつくのは、とんかつの付け合せ。
サラダには、今、あまり使わないだろう。
味噌汁、一夜漬け、酢漬け(ザワークラウト)、
などにしてもよいが、これとて、どちらかといえば、
余っていれば、こういう使い道もある、
というくらいのものではなかろうか。
その他、なんであろう。
考えてみると、あまりないのではなかろうか。
ロールキャベツ、などもあるが、手間の割りに、
べら棒にうまい、というものでもなかろう。
したがって、拙亭などでは、丸々一つを買うことはまず、ない。
使い道に困ってしまうのである。
買うとすると、先にあげた、とんかつを揚げる時、それから、
ソース焼きそば。この二つだけはキャベツ抜きでは考えられなかろう。
しかし、思い出したのが、ホイコーロー(回鍋肉)。
同じく冷蔵庫に、豚肉も凍っていることを思い出した。
これであれば、炒めるので量も食べられる。
帰宅。
なん回か作ったことはあると思われる。
中華の本式の作り方は、豚肉を塊のまま下茹でをし、
あとで切って、キャベツとともに炒める、というようなもの。
スライスを、簡単にレンジで加熱する方法もある。
これで、いってみる。
キャベツは5cm四方くらいに切る。
筋の太い部分は切り取って、薄くスライスしておく。
熱を通すと小さくなるので、ざる一杯。
豚肉はこま切れ、レンジで解凍。
一口に切って、平たい大きな皿にきれいに広げ、ラップをする。
加熱時間は、1分半ほど。
それから、にんにくとしょうが。
みじん切り。
調味料をすべて用意する。
中華は段取りが肝心。一気に仕上げるわけであるし、
筆者の場合、並べておかないと、入れ忘れてしまう、
というのがよくある。
豆板醤、甜麺醤、オイスターソース、しょうゆ、酒、
胡麻油、水溶き片栗粉。こんなところ。
中華鍋を加熱。煙が出てくるまで。
一度火を止め、油を鍋全体に回す。
再度点火。
にんにく、しょうが、豆板醤(小匙2程度)を入れ、炒める。
油が豆板醤によく馴染み、軽く色が変わってくるまで。
レンジ加熱をした肉を投入。
皿に、残った汁は取っておく。
肉を軽く炒め、キャベツを投入。
しんなりしてくるまで、鍋を振って炒める。
プロならば、このまま調味料を入れるのであろうが、
一度火を止める。
甜麺醤(小匙2)、オイスターソース(小匙1)、しょうゆ小匙1、
酒(小匙2程度)、それから先ほどの茹で汁を入れ、
お玉で混ぜて、全体にいきわたらせる。
そして、胡麻油を鍋肌から入れる。
最後に水溶き片栗粉。
スープが入っているわけではないので、少量。
再度点火し、かき混ぜながら、水溶き片栗粉を入れ
全体にとろみをつけ、完成。盛り付け。
ビールを抜いて、食う。
ちょっと、味が濃い目加減であるが、
ホイコーローは濃い目がうまいであろう。
また、片栗粉を入れると、より味のからみも、よい。
見た目にはわかりずらいが、豆板醤もきいているので
辛味もそこそこあり、うまい。
ホイコーロー、キャベツを沢山食うには、よい。