浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



うるめいわし刺身

dancyotei2007-05-29

5月26日(土)第三食


さて、引続き、土曜日。


自転車でオフィスに出かけ、二時間ほど仕事をし、
天神下まで戻り、デリーで辛い、カシミールカレーを食う。


汗をかいてすっきりし、帰路、いつもながら、魚屋を覗こう。


吉池か、アメ横、、。


アメ横に行ってみよう。
土曜日の夕方、自転車でアメ横に入っていくのは、
迷惑であるし、こちらも動きにくい。
適当なところに置き、歩く。


いつも行く、アメ横センタービル近くの安い魚屋。


ここ、アメ横、というところは、本当に、不思議なところである。


センタービルの地下には、中国なのか、朝鮮半島なのか、
あるいは、ベトナム、タイ、なのか、どこの国だかよくわからないような
品揃えの店も多い。


今日も、この、いつも来る、魚屋でも、アメリカなのか、
どこの国だかわからぬが、黒人の方が覗き、店の親父さんは、


「メーアイヘルプユー?」


などと聞き、お客は、こっちがいい、
などと、品定めまでして、買っていく。
不思議なところで、ある。


ともあれ。


今日、筆者の目にとまったもの。
鰯が格安、一山¥200。
うるめいわし、と書いてある。


魚屋で普通にみる、鰯は、まいわし、であろう。
普通、うるめ、と、いえば、めざしにする方が多いのか、、。


よくわからぬが、山盛り、なん匹あるのか、
大きく、見た目には、鮮度もよさそうである。


これを、もらう。


鮮度が気にかかるので、急いで自転車に戻り、一気に帰宅。




数えてみると、全部で12匹もある。
大きさも、どうであろうか、30cm弱のものもあり、でかい。


このうるめいわしがそうなのか、一般的にそうなのか、
よくわからぬが、まいわし、よりも、色が白っぽいように思われる。
まいわしは、もっと、黒い。


さて、まずは、刺身、で、あろう。


大きいのを2匹ほど取り出し、おろす。


鰯は身が柔らかいため、よく、鰯の手開き、などというが、
やはり、包丁を使った方が、きれいにおろせよう。


頭を落とし、腹を抜き、きれいに洗う。


と、このあたりで、やはり、身が柔らかく、腹側から、
骨が外れてきてしまったり、皮がむけてきたりする。


それでも、一応は、包丁を使い、骨をはずし、
身を崩さないように注意しながら、きれいに皮をとる。


脂がすごい。
ベトベト、とまではいかないが、かなり脂がのっている。
鮮度はどうなのであろうか。
さほど悪くはなさそうである。


2匹、つくる。


皮をとってしまえば、まいわしも、うるめいわしも
気持ち白っぽい、かな、というくらいで、
見た目にはあまり変わらないように思われる。


通常であれば、おろししょうが、なのであるが、
冷蔵庫に、ちょっと、干からびかけた谷中しょうが、があった。
これをつまみながら、食おうか。


干からびかけて、硬くなってきているので、
縦に包丁目を入れておく。


とりあえず、一匹、皿に、盛る。





ビールを抜いて、食べてみる。


ふむふむ、うまい。


どうなのであろうか、まいわしよりも、
さっぱりしているのではなかろうか。


脂も、おろしたときに感じたほど、くどくはない。
まいわしよりも、うまいのではなかろうか。


今日は、なかなかの、めっけもの、である。


さて、残り、10匹、なににしようか、、、。