浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



路麺・田端かしやまと、うなぎ小島町やしま

dancyotei2006-12-17

12月16日(土)第一食、第二食


昨日は、大阪出張。
疲れと、呑み過ぎ、食い過ぎ。


これは、よくない。


第一食は、久しぶりに、田端の路麺、かしやまへ
いってみよう。


田端・路麺かしやま 05/6/18


運動と落語の稽古も兼ねて、歩こうか。
今までは、元浅草の拙亭から田端までは、車か、せいぜい自転車。
歩いていったことはない。


10時過ぎ、出て、歩く。
元浅草から北西へ、北上野(万年町)、昭和通りを渡り、
JR線路際へ出て、ホテル街を抜けて、
鶯谷駅。根岸、羽二重団子の前を通り、日暮里駅前。


ここで、かなり腹が減ってしまった。
なぜ歩いているのか、、?


えーい。面倒だ。
田端までは、西日暮里と、二駅あるが、乗ってしまおう。
このあたりが、断腸亭、根性のないところである。


田端駅を降り、橋を渡って、東側。
階段を降りたところが、かしやま。


今日は、若主人と、おばあちゃん。
毎度のことであるが、腰が低い。


ここは、うどんもうまい。
自家製麺。茹で置きであるが、しこしこの腰、で、ある。


今日は、うどんに普通のかき揚げ。



ふわふわと柔らかめのかき揚げで、
汁に溶けていくのも、早い。
うまい、うまい。


さて、帰り。
帰りは“ズル”はせず、歩き通す。
全行程、40〜50分、1時間はかからないで、あろう。


やはり運動不足。
ちょっと足が重くなった。


帰りがけ、ふと、豚足を煮込み、テビチ、を作ろうと
思い立ち、ハナマサに寄り、冷凍もの、を買い、帰宅。


さて、この工程は、明日の話題として、
今日は、夕方に飛ぶ。


ここ何ヶ月、と、いっても過言ではなかろう、
内儀(かみ)さんが、拙亭のごく近所、小島町のうなぎ屋、やしま、に
行きたがっていたのである。


何回か書いているが、ここのご主人は、
この日記を読んで下さっており、
また、先日の落語会などにも足を運んでくださっている方。
そして、雷門の老舗、初小川で修行をされ、あまり知られていないかも
知れぬが、初小川譲りの、さっぱりしたうまい蒲焼を食わせる。
(初小川は予約なしでは、入れない店である。)


そして、ここ、やしまは、夜は早い。


まあ、商売っ気が、ない、ともいえようが、
夜は、すぐに、閉めてしまうのである。


それでも筆者は、ウイークデーに早めに帰り、一人できたりしていたが、
内儀さんは夜も遅く、土曜もこのところ、店があいている時間に
帰ってこれなかったのであった。


そして、今日、どうしても食べたかったのであろう、
6時過ぎ、早めに帰り、あいているのを確認し、帰ってきた。


すぐに、二人でバタバタとやしまへ向かう。
拙亭から、二分もかからない。


ご主人に挨拶し、座敷に上がる。


今日は、比較的暖かかった。
まずは、ビール。ここはヱビス


焼き鳥二本と、白焼き一人前、それから、うな重


味噌豆で、ビールを呑む。


そして焼き鳥。



ちょっと見た目、肝焼きのように串に刺されている。
ふっくら焼かれ、うまい。


白焼き。


わさびじょうゆ。
むろん、なまぐさみ、などなく、ほどよい脂で柔らかく、
さっぱりと、うまい。




うな重も、いつものように、さっぱりした、粋な蒲焼。
やしま、の味で、ある。


白焼きにうな重、近所でこの味が食える、というのは、やはり、
幸せといわずして、なんであろうか。




田端の路麺、かしやまと、小島町、うなぎやしま、
二店に、なんの関連もないが、筆者にとってはどちらも
かけがえのない店である。
今年一年、うまかったです。





かしやまHP



やしま
TEL 03-3851-2108
東京都台東区小島2丁目18−19