浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



市ヶ谷・フレンチ・グローブデュモンド

10月26日(木)夜


久しぶりに、市谷・牛込ビストロシリーズ、と、
いうことでもないのだが、市ヶ谷新見付そばの


グローブデュモンド


矢来町のブラッスリー・グーも、このところ昼はほとんど、予約で一杯。
行けなくなってしまった。


今日は、職場の歓送迎会。
予約をする会で、送迎する主人公達、二人も女性である。
こうした、近所のフレンチは絶好であろう。
近所は近所でも神楽坂あたりの、ミテクレばかりの、
隠れ家風居酒屋、などどよりもよほど気が利いているし、
実があろう。


さて、ここ、市谷でも筆者らのオフィスのある牛込とは反対側。
お濠の向こう側である。


みんなで、テクテクと、坂を降り、新見付を渡り、
右折、土手沿いに市ヶ谷駅方向に少し戻ったところ。


7人。


夜の¥3200のコース。
前菜にメイン、デザート、コーヒーの付いたもの。


メインは魚か、肉が選べ、デザートも二種類から選べるようだ。


とりあえず、一杯ずつのスパークリングワインで、乾杯。


前菜は、サーモンとホタテのタルタル。



細かく切られたサーモンとホタテにアボガドなども入り
丸く盛り付けられ、上に、半分に切られた半熟玉子がのっている。


半熟玉子の黄身とあわせて食べると、なかなか相性がよく、
うまい。


次の酒は、赤のハウスワインを一本。


さて、メイン。


肉を選ぶと、ほろほろ鳥。魚を選ぶと、白身ポワレ


筆者は、ほろほろ鳥。





骨付きのもも肉の中に、海老などを入れて、焼いてある。
付け合せは、きのこやら、野菜のソテー。
野菜は、蕪が、うまい。
やはり、季節で、ある。


最近、たまに、こうしたフレンチで、ほろほろ鳥に
お目にかかる。


ほろほろ鳥、とは、なんであろうか。


ウィキペディアによると、ホロホロチョウ


雉(きじ)に近い種類で、ニワトリ程度の大きさ。
原産地はアフリカであるという。
野鳥に似た歯ごたえながら、美味、という。


一般には、鶏よりも、コクがある、ということで
フランス料理ではパンタードと呼ばれ、そこそこの高級食材、
ということである。


ソースは、見た感じはしょうゆ、のような色で、
なにが入っているのかはわからないが、さっぱりした感じ。
なかなか、うまい。
ほろほろ鳥の、コクがある、と、いうのは、今一つよくわからないが、
鶏肉に比べて、味が濃い。
かといって、クセがあるわけではない、そんな感じであろうか。


デザート。
マロンの入った、ミルフィーユ。
秋で、マロン、ということだろう。




ミルフィーユといっても、シュークリームの皮で
クリーム、アイスクリーム、マロンをはさんでいる。
マロンが、甘く、うまい。


エスプレッソで、〆。


みんな、満足。


筆者は、ぶらぶら歩いて、大江戸線飯田橋まで。





〒102-0073東京都千代田区九段北4-3-17 明君モナーク九段101
03-3221-6009


ぐるなび






P.S.


トップページにお詫びとお断りの、小窓を作った。
以下、つぶやき、のようなもので、恐縮である。


今まで、この日記で店の場所などを紹介する場合、
名前を入れて保存できる、YAHOOの地図を使っていた。
最近これが、急に使えないようになったのが判明した。
困ったものである。


すべてが、リンク切れ。YAHOO地図のトップ画面に
飛ばされてしまう。


徐々に直していこうと思うが、まったくもって
多年にわたって書いてきたため、膨大な量である。
更新するのもたいへんなのである。
結局、あなた任せ、というのか、人のサイト頼みの
リンクでは、いつ、なくなってしまうかわからない。
そういうことなのである。


今日は、ぐるなびのリンクを入れたが、これとて、
いつなくなってしまうかも、わからない、、。


いくら、筆者の日記は、グルメ案内が主目的ではない、と、
筆者がいってみたところで、ネット上にこうした内容で、
書いている以上、それなりに読んでいただく方への、
親切、サービス、責任は、あるのだろう。


そんなわけで、リンク切れの場合は、お手数だが、メールででも
お問合せ下されたい。


そして、もう一つ、「内儀さん」問題。


読者の方から、指摘をされたが、
この「内儀(ないぎ?)」は不適切では?という。
この、指摘は、はじめてであった。


そもそも、ナイギではなく、カミサンのつもり、で、書いていた。


この方は、筆者が、ナイギの本来の意味を知らないで、使っている、
と、思われたようだが、むろん、そうではない。


筆者は、自分の妻を指す言葉として、日常「カミサン」を使っている。
これは、東京人としては、昔から使われていた、普通の表現である。


そして、問題は、「カミサン」にどういう字をあてるか、
という、ことである。


ページにも書いたが、ねた元は、筆者の落語の大師匠でもあり、
落語にのめり込む先導者でもある、立川談志家元の
全集などでの、表記からであった。
落語を文章に落とす場合、例えば、
「オメーのカミサンによー」であれば、「お前ぇの、内儀さんによう」
などと、書く。むろん、当て字である。
これは、実は、談志家元に限らず、少し前の落語関係の書籍であれば、
比較的あたり前の表現でもあったと思う。
そんな背景で、自分の趣味でもあり、
自分のカミサンを、「内儀さん」と表現していた。


(表記として、人のカミサンなら、よいが、自分のカミサンではよくない、と
いう議論も細かくいうと、あるのかもしれない。そもそも、話し言葉として、
自分の妻をカミサン、と呼ぶことすら、誤用であろうか。
昔、刑事コロンボが、「うちの、カミサンがねぇー」を連発していたが、
あれも誤用であろうか?)


ともあれ、仮名を振ればよかったのかもしれぬが、自分としてはあたりまえの
表現になってしまっており、最初は振っていたと思うが、
そのうちに、何の躊躇もなく使うようになった、と、いうことである。


そこで、この指摘をした方が、少数派であるのかどうかはわからないが、
こういう風に、読まれている方が少なくとも“存在”する、ということは
認識しなくてはならない、と、反省をした次第である。


これ以外にもきっと、あるような気がする。
人に文章を読んでいただくということを、毎日している以上、
できるだけ気を付けて、書いていきたいと思う。