浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



かつ丼

dancyotei2006-09-20

9月18日(月)敬老の日 第一食


祭日である。


まずは、なにを食おうか。


とはいうものの、実は、昨日から決めていたのである。


かつ丼、で、ある。


一昨日の揚げ冷ましのかつが残っている。
これは当初、かつ丼が食いたい!、というところから始まっていた。
かつ丼を食わねばならない。


起きてまず、米を研ぎ、飯を炊く。


かつ丼だけでは、なんである。
赤だしの味噌汁でも作ろう。
具は、豆腐でもよいが、なめこ、にしてみよう。


まずは鰹削り節で、濃い目に出汁を取る。
赤だし(赤味噌八丁味噌)の場合、味噌自体の旨みは
普通の米味噌に劣るため、いつも出汁は濃い目。
数分煮立てて、そのまま置く。


その間に、なめこを買いに出る。


帰宅。


出汁を漉し、なめこを入れ、煮る。
火が通ったところで、火を止め、味噌を溶き入れておく。


ご飯が炊き上がるのを見計らい、かつ丼にかかる。


玉ねぎ1/2個を切る。
火が通りやすいように、比較的薄め。


親子丼やかつ丼に使う、片手の鍋。


読者の皆様も見たことはおありであろう。
これ、なんというのだろうか。丼鍋、でよいのだろうか。
拙亭にもある。
実は、随分前に¥100ショップで買ったもので、
出来が悪いのである。


取っ手が下の鍋にリベットのようなもので着けられているのだが、
この部分の密着が甘く、ここから、つゆが染み出してくるのである。
まあ、さほど、頻繁に使うものでもないので、
だましだまし、使っているのである。


まずは、丼鍋に切った玉ねぎを入れ、つゆ(桃屋)を
ヒタヒタ程度に入れ、気持ち水を足す。


点火し、弱火、ふたをする。
ふたをしないと、火が通るのに時間がかかる。


卵を用意。
お椀に、二個を入れ、軽く割りほぐす。
卵白の腰を切らないのが、ふんわり仕上げるコツであるという。


玉ねぎがしんなりしたところで、
かつを入れ、卵を入れる。


けっこうな量になってしまった。
あふれそう、で、ある。


そーっと、ふたをする。


液面が高くなると、先の穴から、つゆが染み出してくる。
取っ手を持ち、心持ち傾けながら煮る。


量が多いせいか、熱の回りが悪く、卵がなかなか固まらない。
ゆすりながら、、。


まあまあ、半熟まできた。



このへんで終了。


ご飯を丼に盛り、丼鍋から丼に移す。
プロは片手で丼鍋から直接、ご飯へのせているが、
そんなことはできない。


箸で鍋の縁(ふち)にくっついている卵をはがし、
杓文字(しゃもじ)で押しながらのせる。


なめこの赤だしは火を入れ、ねぎを切って入れる。


完成。



ミテクレは、今一つ。


食べる。
まあ、かつ丼で、ある。
かつがラードで揚げているくらいで、つゆは、市販のもの。
びっくりするようなものができているわけではない。
(しかし、かつ丼にするのも、やはり、ラードで揚げた方が
うまいと思われる。)


それにしても、随分大盛ができてしまった。


卵の半熟加減は、なかなかよくできている。
飯にからみ、うまい。


なめこの赤だしも、なかなかよい。
やはり、濃い出汁がポイントである。


第一食から、腹一杯食ってしまった。




※お知らせ【第二回、断腸亭落語会】開催決定!?第一報


やっと朝晩はすごしやすくなってきた東京ではございますが、
皆様にはいかがお過ごしでしょうか。


さて、表記、第二回断腸亭落語会、懲りずにまたやることにいたしました。


今回は、場所は、お馴染みの合羽橋・太助寿司。
日時は、11月の最終日曜日、26日の午後、
やはり、前回同様、2時頃からと、考えています。
例によって、メールによる事前予約制といたしたいと思います。
詳細は案内ページをまた作りたいと思います。
よろしくお願いいたします。