6月12日(月)夜
終わってから、この文章を書いているのだが、
残念で、ある。
むろんのこと、ワールドカップ、の、こと。
普段は、サッカーはもとより、スポーツには
まったくといってよいほど、興味がない。
スポーツニュースは視ない。
世間話として、野球の話などが出ても、ほとんど会話にならない。
まあ、そんな人間がいても、よいではないか、と、思っている。
しかし、オリンピックと、ワールドカップだけは、別。
どうしても、見てしまう。
日本人としての、なにか、血が騒いでしまう、の、かもしれぬ。
今日は、ワールドカップ。
家でゆっくり観よう。
で、あれば、なにを食おうか。
ドイツワールドカップ記念、で、ある。
ドイツ料理と、いうと、ハンバーグ?
ソーセージ?ザワークラウト?
うーむ、ハンバーグ以外は、自作はできない。
かといって、ハンバーグでは、イマイチ。
で、あれば、、、生のハンバーグ。
タルタル・ステーキ、は、どうだろうか。
ご存知だろうか?
タルタルソース、ではない。ステーキ。
牛生肉のハンバーグというのか、焼いていない、
ハンバーグである。
何回か作っている。
生の牛肉を買う。
これには慎重を期さねばならない。
たいした根拠はないが、やはり、デパートであれば、まあ、安心だろう。
帰り道の、上野松坂屋。
閉店が19:30なので、慌ててオフィスを出て、向かう。
タルタルステーキは、牛バラ肉。カルビ、で、ある。
欧米ではそうでもないのだろうが、日本ではこれは、高価、で、ある。
売っているのは、むろんのこと、霜降り。
本当は、霜降りである必要はなかろう。
いや、むしろ、欧米であれば、赤身の方が普通であろう。
しかし、デパートで牛肉を求めれば霜降りになってしまう。
100g、880円のもの、150g購入。
この他に材料は、ケッパー、アンチョビを購入。
帰宅。
玉ねぎ1/4をみじん切り。
肉をみじん切りから、叩く。
ケッパー(スモークサーモンなどに合わせる
酢漬けの黒っぽい粒である。)10粒程度をみじん切り。
アンチョビ。入れ過ぎると塩辛くなろう。
2枚ほど、同じくみじんに切る。
これらを合わせる。
塩、胡椒、オリーブオイル。
よく混ぜ合わせる。
味見。
よいかな。
皿に盛り、上に卵黄を載せる。
赤ワイン、であろう。
チリ産の安いものだが、口を切る。
クラッカーを添える。
写真は、150g分である。
霜降りの牛肉であるから、脂分も多い。
混ぜ合わせて馴染んでくると脂分は柔らかくなってくる。
しかし、いかにも、生肉。
動物を食らっている、という感じである。
肉を頬ばり、クラッカーを食い、赤ワインを流し込む。
ヘビーな食い物であることは間違いない。
赤ワインをガンガン呑む。
タルタルとは、タタール(韃靼(だつたん))人の、という意味である。
ヨーロッパでタタール人というと、モンゴルから、中央アジア系の人々を
漫然と指すようである。
遊牧民の彼らが、生の馬や牛の肉をこうして食べていた、という説と、
単に、野蛮な食い方であるから、と、いう説もあるという。
(参考:ウィキペディア)
まずくはないが、たくさんは食えない。
100gを食えば十分。後は、妻に残す。
さて、ワールドカップ、豪州戦。
食い終わって、観たわけであるが、結果はご存知の通り。
ドーハの悲劇を思い出してしまった。
ドイツワールドカップ初戦記念、タルタルステーキ。
気勢の上がらぬ、記念になってしまった。