浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



今週のうまかったもの。唐辛子のスープ、生しらす

dancyotei2006-06-11

ちょっと、変則であるが、一本にするには、少し足らないが、
書かないのは、おしい。
今週うまかったものを二つまとめて書いてみる。

まずは、6/5(月)夜


あり合わせ、かつ完全な自己流で作ったのであるが、
なかなかうまかった。


少し前にアメ横センタービルの地下。
ディープなアジアン食品街で買った、韓国の生青唐辛子。
名前はなんと言うのだろうか。
日本の青唐辛子よりも少し大きめ。


これが、冷蔵庫に放ったらかしであった。
そろそろ食べてしまわねば。


同じく冷蔵庫にあったちょっと古くなったキムチ。
これで即席のスープ。


辛そうなので、4〜5本だけ。
残りは酢漬け。
これは、生の唐辛子の保存のため、酢で加熱し、そのまま容器に入れて
冷蔵庫に入れておく。数ヶ月は保存できる。


さて、スープ、で、ある。
まずは胡麻油で炒める。
なぜ炒めようと思ったのか。
もともとの発想は、和食でやる唐辛子やしし唐の揚げ煮。
唐辛子やしし唐、ピーマンなどの類は油との相性がよい。
そこで、まず、炒める。


そして、鍋に湯を沸かし、キムチ、唐辛子。
味付けはこれだけでもよかろうが、、、。
そこで思い付いたのが、酒盗
韓国料理のイメージからである。
韓国に酒盗があるのかどうかはしらぬが、
チャンジャやアミの塩辛など、魚介系の発酵食材が多い。
これが韓国朝鮮料理のうまさ、で、ある。
そこで、酒盗、で、ある。
酒盗はご存知のように、鰹の塩辛。
酒を盗んでも飲みたくなるほどうまいつまみ、ということで
ついた名前。独特の匂いがあるが、これがまた癖になる。
拙亭の冷蔵庫には常備してある。)


酒盗を少し入れ、軽く煮て完成。



これは、なかなかよくできた。
よい味が出ている。案の定、酒盗と辛さの相性もよい。
青唐辛子は、なかなか強力な辛さ。
うまかった。



さて、もう一つ。これは6/7(水)。


この日記のでも書いているが、オフィスの近所、
牛込払方町にある鳥料理・よしだ


帰りにちょいと、寄ったのであるが、
最初に出てきた、生しらす





(右側に見えるのは煮凝り。)


しょうがが添えてあり、しょうゆをかけて食べた。


この時期のもの、で、あろう。
駿河湾では、春と秋、2回シーズンがあるようである。)


ご亭主に聞いたが、どこのものか、定かではなかったが、
大方、相模湾、湘南、駿河湾あたり、であろう。


生しらす、生の桜海老など、時期が限られ、また、鮮度がすぐ落ちるので、
その地へ行かなければ、なかなか食べられないものである。


しらす、で、あるから、生でも、茹でたものと味が大幅に変わる、
というものでもないが、これがなかなかうまい。
さっぱりとし、むろんのこと柔らかく、乙な味覚である。


うまかった。