浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



上野・もつ焼き・カミヤから

dancyotei2006-05-11

5月9日(火)夜


さて、今日は、弊社の常務との打ち合せ。
そう頻繁にあるわけではないが、なかなか、重い。


今日は、とっとと、帰ろう。


18時過ぎると、引ける。
むろんのこと、呑みたい。どこへ行こうか。


久しぶりだが、上野のもつ焼き屋、カミヤ、へ行ってみよう。


大江戸線上野御徒町で、銀座線に乗り換え、一駅。
上野で降り、地下道を歩き、上野駅の東側。
昭和通りの向こうへ出る。
きつね寿司の前を通り、浅草通りを渡り、キンコーズから、数軒。
昭和通り沿い。


小さな店である。
出入り口は、昭和通り側の表と、脇の路地と、二ヶ所ある。
表から入る。


右側にカウンター、左側にテーブル席二つ。
カウンターは向こう側にもある。
向こう側は路地の入り口から入る。


満席ではないが、かなり埋まっている。


あけてもらって、カウンターに座る。


「えーと、レモンサワー」


なにかシステムがあったような気もするが、
憶えていないので、焼き物は、「一人前」を、もらう。


ちょっと、怖い感じもする、おかあさん(お姐さん)が
「タレ?シオ?」と、鋭く、聞く。


お。「しお」。


お通しの、大根の古漬けの載った小皿が、前に置かれる。
これは楊枝で刺して、つまむ。


レモンサワーを一口、二口。


焼けてくるのを、待つ。


おとっつあん(お兄さん)が、時折、パタパタと団扇を使うと、
炭の灰が舞い上がる。
ここは、炭焼きである。
注文が入ると、おかあさんが、焼くものを、おとっつあんに渡し、
おとっつあんは、一心不乱に、焼く。


「その男(3)」を読みながら、待つ。


1ページ半ほど読んだところで、最初の2本が目の前の
皿に、炭の上から直接、載せられる。


白。


まったくの焼きたて。


うまい。


レモンサワーを呑む。


続いて、どんどんと、焼きあがる。
ハツ、レバ、ナンコツ、コブクロ、、、


また、レモンサワーを一口。


ここのサワー、ちょっと、濃い目だろうか。
すぐに酔う、ような気がする。


都合、一人前、9本だろうか。


サワー一杯で、お勘定。


¥1250。


キンコーズの前まで戻ってくる。
通りの向こうを見ると、翁庵がまだやっている。
ねぎせいろ、を食って、ぶらぶら歩いて、帰宅。


充実である。



カミヤ 地図



翁庵

翁庵 地図