浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



チキンライス

dancyotei2006-02-21

2月19日(日)第一食


昨日は、ふぐを食ったあと、
めずらしく、友人夫妻と西浅草のバー、
「バーリィ浅草」へ行き、帰宅後、すぐ寝てしまう。


(この「バーリィ浅草」は先日書いた、むぎとろ
の経営で、浅草にしてはめずらしく(?)普通の大人のバーである。)


さて、この、寝る前、なのか、起きる前、なのか、
定かではないが、夢現(ゆめうつつ)の中で、
チキンライスが、食べたい、と考えていた。


筆者、チキンライスが、好きである。
かなりの好物、と、いってもよかろう。
まあ、ケチャップライスである。子供の味覚であろう。
洋食屋では、かなりの頻度で頼むメニュー。
(ヨシカミのものが、味が濃く、よい。)


04/1/9

ヨシカミ05/12/13


そんなわけで、朝、起きて、、チキンライス、、で、ある。


冷蔵庫に、冷ご飯があることを確認。
冷凍庫に、鶏肉も凍っている。


作ろう。


鶏肉を解凍。
細かく切る。
玉ねぎ、みじん切り。


フライパンを煙が出るまで一度熱し、
油を敷く。


鶏肉から、炒める。
そこそこ火が通ったら、
玉ねぎを入れ、さらに炒める。


塩胡椒。
そして、ブランデーを入れ、
フランベ。


なにも、チキンライスごときで、ここまでしなくともよいが、
これは、ヨシカミの真似である。
赤ワインでも味が濃くなって、よい。


そして、火を止め、冷ご飯投入。
固まっているご飯を、しゃもじの平たい部分で、
丁寧に、押しながら、ほぐす。


ほぐれたら、ケチャップ。
よく混ぜる。


ヨシカミなどで、プロの手際を見ていると、
この部分、瞬く間に、ちゃっちゃっと、やってしまう。


筆者の場合、ご飯をほぐすのにも、時間がかかるし、
ケチャップを入れて混ぜるのにも、手間取ってしまう。
このため、飯が柔らかくなり過ぎたり、
ケチャップが焦げるので、火は、点けたり消したり。


また、少し、飯の量も多く、鉄のフライパンは、
なかなか、重く、たいへんでは、ある。


ともあれ、完成。



随分、大量にできてしまった。


コーヒーをいれて、食べる。


しかし、チキンライスというもの、うまいものである。
なぜこんなにも、うまいのであろうか。


いい大人が、こんなものを、うまい、と、いうのも、
どうか、とも思うが、うまいものは、しかたがない。


チキンライスは、筆者の子供の頃は、
旗の立った、お子様ランチの型抜きのご飯、であったように思う。
しかし、筆者の場合、これではない。
ほとんど、お子様ランチなど、食べさせてもらった記憶などない。


理由はわからぬが、好きなもの、なのである。


きっと、筆者にとっては、爺さんになっても
好きなものの一つなのであろう。