2月17日(木)昼食
一つ、飛ばしてしまっていた。
先週のことであった。
めずらしく、午後イチに、神田小川町。
一人ではなく、やはり、めずらしく、三人。
どこで昼飯を食おうかと考えたが、
急なことで、調べる時間もなく、とりあえず、安全なところで
まつや、に、してみた。
この日、随分に、暖かかった。
コートに、マフラー姿だと、汗をかくほどであった。
並ぶかと思ったが、すんなり座れる。
しかし、とうぜん相席である。
今、思い出しながら書いているのだが、この店、
天井が高かったような、記憶がある。
なにか、ホールのようなイメージ。
なぜであろうか、実際に高かったのか、、。
店内は、表からの感覚よりは広く、中に、柱などもなく、
これが、ホールのような感じるのかも知れない。
あるいは、逆?。天井が高いので広く思えるのか。
また今度、確かめよう。
ともあれ、今日は、暖かいので、盛り、がよかろう。
「とろろ」にしよう。
大盛で。
あらためて思うのだが、ここのそば、
とても、オーソドックスなのではなかろうか。
あるいは、良心的と、いえよう。
大盛にすれば、量もそこそこあり、昼飯としても
満足はできる。
近所であるが、神田藪や、筆者のよく行く、池之端藪などは
量のことを言い出すと、お世辞にも、多いとはいえない。
ここは、とろろの、大盛でも¥1000でおつりが、くる。
また、味のことを言えば、
つゆは、濃過ぎもせず、薄過ぎもせず、
オーソドックスな江戸前の濃い味。
そばも、もちろん、うまい。
昼飯に入ったのは、この日が初めてであった。
前に書いたのは、夜。
居酒屋状態。
この時間には、逆に、落ち着いて、そばを食う、雰囲気では、
ないように思う。
池波先生などは、昼の人が引けた後や、夕方などを好んだ、というが
この店は、そば自体を楽しむには、こうして、込み合う昼時も
よいように思う。
客のほとんどが、ほとんど、無駄口をきかず、
ぱっと、来て、さっと、うまいそばを食って、ぱっと出る。
肩肘張らず、四の五のいわず、考えず。
これも、この店らしい、よいところであろう。
さて、少しおまけである。
筆者、店を出るときに、膝の上に置いたマフラーを忘れ、
そのまま立って、店を出てしまった。
しばらく行って、気が付き、戻ったのであるが、
床に落ち、ちょうど、水が床に撒いてあり、少し、濡れてしまっていた。
まつやでは冬は乾燥し過ぎるため、水を撒いている、という。
連れも待っており、「適当で、よい」、と言っても、店の方は、
乾いたタオルで、丹念に拭いてくれた。