浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



根深汁。


(根深とは、いうまでもないが、ネギのことである。)


鰹削り節で、出汁を取る。


熱い根深汁。


これは、池波正太郎レシピである。
多くは、剣客商売であろう。
秋山大治郎などが、独身時代、よくのんでいたと思う。


同時に鮭も焼き始める。


ところで、根深汁。
ここでのポイントは、熱い、こと、
舌が火傷するほど、熱いことである。


今、味噌汁は、熱くしないのが、常識である。
味噌汁は、沸騰させると、味噌の旨みなどが
飛んでしまう、ということである。


しかし、熱くする。


筆者の父などは、味噌汁は、熱くないと、だめであった。


江戸っ子は、味噌汁と、風呂は、熱くないといけない、
と、いうことであろうか。


ネギは、ザクザクと大きめに無造作に切る。


ネギがそこそこ煮えたら、味噌を溶く。
味噌は、普通の信州味噌。


鮭の焼き上がりを待ち、
飯。(これは、冷や飯があったので、レンジ加熱。)


すべての準備が済んだところで、味噌汁を沸騰させ、
完了。


食べる。


最近の鮭は新巻でも、薄塩である。
しょうゆをかける。


なんということはないが、
寒い朝には、熱い根深汁は、うまい。


玉子焼も普通にうまい。


普通の朝飯である。