浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



矢来町・仏料理・ブラッスリー・グー3


9月22日(水)昼食
前々回配信分の「秋刀魚のポワレ?」で、またまた、
ラッセリー・グーに行ってみたくなった。


前回


前々回


昼休み、スタスタ歩き。
大久保通りを越えていく。


12時。今日もそこそこ、一杯。
外人さん(フランス人と思われるが、日本語の堪能なおじさん。)もいる。


さてさて、今日は、なににしようか。


黒板に書かれた、スペシャルは、前菜が先日の秋刀魚ともう1品、
メインは鶏のローストと最初に食べた鴨の煮込み。


前菜は、そのもう1品、「ムール貝のリゾット風・ポーチドエッグのせ」
にしてみよう。主菜、なにがよかろう。メニューから選ぼう、、。


前菜が、魚介であるから、肉にしようか。
鴨も、鶏も食べた。


お、牛フィレのステーキ、などあるではないか!
ランチメニューに載っており、これで¥1000である。


俄かに信じ難い、ほんとうであろうか。


以前の、ドンピエール
ではないが、まさか、追加料金など、取られることは、
ないであろうか、、。若干、不安になるが、まあ、
取られるならばそれでもよい。
びっくりするような値段でもあるまい。


待つ。


前菜が運ばれる。


文字の通り、リゾットの上に、
ポーチドエッグ(温泉卵)が載っている。
ムール貝は剥き身で、一緒に、煮込まれて(炊き込まれて?)いる。
リゾットの中には、彩りの薄切りの赤ピーマン、
また、全体に、万能ねぎが散らされている。


一口、口に運ぶ。温かい。
いつも、感心するのであるが、ここ、
温かいものは、きちんと温かい。


胡椒が利いている。かなりスパイシーな感じ。
また、全体として、スープ感が高く、水分が多いのであるが、
ライスは、アルデンテというのか、
スティッキー(粘った)な感じはなく、しっかりした食感がある。
おじやでも、雑炊でも、ご飯でもない。
どうすれば、このようになるのであろうか。
日本の米ではないのであろうか。
スープの出汁もムール貝だけではないのであろう。うまい。


ポーチドエッグの上には、バルサミコの入った
茶色味のかかったクリーム色の、ソースがかかっている。
後から思うと、半熟卵をつぶして、リゾットと合わせて食べるのが、
よいのかと思われるのだが、なんとなく、日本人の習性であろうか、
こうした場合、混ぜるのに、抵抗がある。
それぞれ、別々に食べてしまったが、充分うまい。


さてさて、主菜の登場。
牛フィレ肉のステーキ!である。


付け合せは、マッシュポテトと、にんじんのグラッセ
ブロッコリーの温野菜、バルサミコがまぶされたキャベツの温野菜。


また、マスタードが添えられている。
粒ではない。ソースというより、クリーム状。
瓶詰めで売られている、キューピーの洋風マスタードのような
感じの、いわゆる普通のマスタード


肉の表面はもちろん、こんがりと、焼き目が入っている。


肉を切る。


中は、ミディアム・レア。
マスタードをつけて食べる。


この値段でもあり、国産牛ではないと思われるが、
思ったよりも、柔らかい。
焼き方も、非常によい具合である。
また、下味というのか、肉につけられた塩の加減もよく、
フィレでもあり脂身はないが、旨味が充分にあり、うまい。


筆者、やはり、ステーキでも、脂っこい、ロースなどの方が
好みであったが、フィレは、フィレで、やはり、うまいものである。


また、前回も書いたが、マッシュポテトがねっとりとして、うまい。


今日も、パンを追加で一つもらってしまった。


これで¥1000。もちろん、追加料金などなかった。
毎度書いているが、驚異的な、CP(コストパフォーマンス)である。


大満足。


おいしかったです。



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