浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



銀座・洋食・煉瓦亭


7月22日(木)昼
このところ、外出する機会がなく、ネタがないのは
それが原因でもあった。


今日は、京橋。


肉でも食べようかと思ったのであるが、


銀座、京橋あたりで、肉を昼、食うとなると、


なかなか、店が思い浮かばなかった。



無難なところで、洋食屋。
まだ、この日記で書いていなかった
煉瓦亭にしよう。


洋食の元祖的存在であることは有名。
創業は明治28年(1895年)という。
なんと今年で、109年。


ちなみに、この年は、
日清戦争終結後の下関講和条約が結ばれた年で、
首相は伊藤博文である。まさに隔世の感がある。


さて、この店、前に書いた


同じ洋食屋、スイスグリ
の並びにある。


昼時などは、煉瓦亭は列をなしていることは多い。
そういった場合、スイスグリルへいってしまう、というような
ことにもなる。


ドアを開けると、ドアボーイのように開けてくれる。
ご店主であろうか。
地下へ。


いつもの、ポークカツレツとチキンライス。
このメニューのチョイスはヨシカミの時に書いた。
池波正太郎流である。(ヨシカミの回参照)

ここのポークカツレツは、ヨシカミのものよりも大きい。
添えられているのは、キャベツの千切りのみ。
ソースなどはかけられていない。テーブルのソースをかける。


チキンライス。
ここのものは、ヨシカミと比べると、ずいぶんに違う。
ヨシカミのものは、味が濃い。
また、ノーマルなケチャップ味であり、鶏と、卵が入る。
煉瓦亭はどちらかというと、ピラフのような風味で
上品な仕上がり。また、卵はなく海老も入っている。
しかし、ヨシカミよりも量はあるように思う。


銀座と、浅草の違いであろう。


万事上品。


どちらもうまい。

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