浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



池波正太郎レシピ

桜鍋・森下・みの家 その2

引き続き、日曜日。 桜鍋の[みの家]。 ビールをもらい、鍋二人前と、肉刺しなどを頼んだ。 お客の入りは、日曜日の夕方、半分くらいといったところ。 少なすぎもせず、多すぎもせず、よい感じであろう。 刺身から。 桜肉といえば、熊本が有名である。 今回…

桜鍋・森下・みの家 その1

5月29日(日)夜日曜日。朝からよい天気で暑くなった。だがまだ、さわやかといってよいだろう。こういう陽気だと、今日は久しぶりに森下の桜鍋[みの家]へ行こうか。今は鍋料理は冬ということになっているが、以前は夏の暑い頃のものであった。暑気払い、滋…

鯵の煮びたし

4月23日(土)第一食 さて。土曜日。なにを食べようか。冷凍庫をかき回してみたら、鯵が凍っていたのを発見した。少し前に、アメ横の魚やで大量に買ったものを頭と腹を出して、凍らせておいたものである。多少小さなものだが4匹。食べた方がよかろう。これで…

駒形・うなぎ・前川

4月3日(日)夜 日曜日。 今日も義母のご接待。昼は内儀(かみ)さんと六義園だかをまわっていたようだが、夜は駒形の[前川]にしようということになった。私にとっては、先週、高島屋の[野田岩]で食べたところではあるが、むろん、うなぎなど許してもら…

日本橋高島屋・特別食堂・うなぎ・五代目 野田岩

3月29日(火)夜夕方、日本橋で仕事終了。さて。どうしようか。せっかくの日本橋なので真っ直ぐ帰るのももったいなかろう。池波先生も銀座と並んで日本橋はお好きであった。なぜ銀座と日本橋なのか。誰かが考察していたが、やはり、世代というのもあろう、先…

続々とんかつ放浪記・目黒・とんき

3月9日(水)夜 忘れていたわけでもないのだが、 とんかつの、目黒[とんき]、で、ある。 いうまでもなく、池波先生御用達の池波レシピ。 都内でも名店といってよいだろう。 とんかつが大好物であった先生だが、 中でもお住まいが比較的近かったということ…

並木藪蕎麦

2月15日(月)夜今日は朝から栃木。春一番が吹いて、最高気温が23℃まで上がった昨日から 急転直下、寒くなった。山沿いのため15時すぎには昼前から降っていた雨が雪に。こりゃぁ帰れなくなっては一大事と、すたこらサッサ スペーシアに乗って帰ってきてしま…

小鍋立て二題・ねぎま・白魚 その2

1月21日(水)夜引き続き、鍋二題。ビールを抜いて、ねぎま鍋を食べていると、 内儀(かみ)さんも帰ってきた。一人で食べていると、うまいうまいと、二人分を 食べ切ってしまい、白魚を方はやめにしてしまいそうであった。内儀さんも、うまいうまいとねぎま…

小鍋立て二題・ねぎま・白魚 その1

1月21日(水)夜 帰り道、御徒町の吉池に寄る。 寒いので、鍋。 「ねぎま」にしようかと考えてきた。 ねぎま、というのは、焼鳥ではなく、ねぎとまぐろ。 ねぎとまぐろをしょうゆで煮る東京ローカルの鍋、 で、ある。 「ねぎまの殿様」といって落語にもなっ…

かんだ・やぶそば

12月6日(日)夕 5時、国立劇場の芝居がはねた。 さてどうするか。 国立の帰りはいつもそうだか、神田須田町へ行こうか。 [まつや]で蕎麦か。 着物を着ているせいもあり、老舗のある神田須田町界隈が 気分、で、ある。 タクシーを拾って内堀通りから靖国…

里芋とねぎのふくめ煮 その2

11月7日(土)第一食 引き続き、里芋とねぎのふくめ煮。 泥付きの、里芋。 これをどうするか、で、ある。 大きな問題である。 軽く泥を洗って包丁で厚めに皮をむく、 と、料理の本などには書いてある。 プロもおそらくそうであろう。 私は、たわしでこすって…

里芋とねぎのふくめ煮 その1

11月7日(土)第一食 土曜日。 だいぶ寒くなってきた。 そろそろ燗酒の季節。 肴はなにがよかろう。 そう、秋は里芋の季節でもある。 里芋といえば、煮転ばし(がし)が一般的だが ねぎとふくめ煮。 これは、池波レシピ。 鬼平に登場する。 場面は三ノ輪の一…

日本橋・洋食・たいめいけん

10月26日(月)夜 京橋で仕事終了。 さて。 なにを食べようか。 京橋というと日本橋と銀座、あるいは東京駅前八重洲界隈に はさまれて、これ、というところはあまり思い浮かばない。 やはり、日本橋まで歩いて、ということになるか。 むろん、10分もかからな…

秋刀魚飯

10月24日(土)深夜夜になり、秋刀魚飯を食おうと、思い立つ。先日、アメ横でたくさん買ってきたものがあったが4本冷凍してある。これを使う。私の作る炊き込みご飯というのはちょっと面倒、なのである。肉や魚系のものだと酒を大量に入れるとうまい。米を…

猿楽町・蕎麦・松翁

10月1日(木)夜 夜。 随分と久しぶりであるが、 猿楽町の蕎麦や[松翁]へいってみようと 考えた。 池波レシピ、である。 水道橋か神保町が最寄であろうが、 どこからも遠いので、ちょいと寄ってみる ということにならず、なかなかこれない。 いつも“趣味そ…

上野・洋食・ぽん多本家

7月22日(水)夜 今夜は上野の洋食・とんかつや[ぽん多本家]へ 行きたくなった。 [蓬莱屋][井泉]を入れた上野のとんかつ御三家の中では、 一番落ち着いたイメージ。 そして、とんかつが看板ではあるが、ここのメニュー名はカツレツで 今も洋食や、を、…

生玉子のぶっかけ蕎麦〜小柱かき揚げ その1

6月13日(土)第一食 さて、土曜日。生玉子をかけたそばが食べたくなった。この季節なので、冷たいもの。以前にやってみたことがあるのだが、 ざるそばのざるに玉子をかける、という食べ方。これは一般的な食べ方ではないと思うのだが、うまい。そして実はこ…

蕎麦・並木藪

3月16日(月)夜 さて。 栃木県から、東武のスペーシアで浅草まで帰ってきた。 多少早めなので、久しぶりに並木の[藪蕎麦」に寄ろうか。 実は、今日はこの前の[弁天山美家古寿司] を覗いてみようかとも思ったのだが、月曜は定休であった。 それで、並木の…

蛤の湯豆腐

1月25日(日)夜 さて。 蛤の湯豆腐、で、ある。 これは池波レシピ。 名前は、正確には「蛤を入れた湯豆腐」なのだろう。 出典は「食卓の情景」。 これは、なにかのテーマで書かれたエッセイではなく、 先生の日記部分である。 「蛤を入れた湯豆腐」と冷酒を…

鴨鍋

1月10日(土)夜 大方の皆さんは同様だと思うのが、 正月休みが終わったらまたすぐに成人式の連休で、 せっかく作った仕事の調子がまたダラケモードになってしまう。 まったくもって困ったものである。 寒いのでどこへも出かけない。 昼間っから、呑んでゴロ…

煮た沙魚(はぜ)

間があいてしまった。 その間に食べたものを少し書いてみる。 まずは、まだ仕事始め一週目。 1月7日(水)。 仕事帰り、御徒町の吉池に寄ってみた。 ん!。 沙魚(はぜ)がある。 三重県産。 大きい。 この時期は落ち沙魚。 冬の味覚、で、ある。 これは買わ…

蕎麦・神田まつや

1月4日(日)夕16時、半蔵門。 歌舞伎がはねて、さて、どうしようか。どこかにちょいと寄って行こうか。芝居の合間に、なんだかんだ食べてしまったので 蕎麦ぐらいがよいだろう。いつもの帰り道、神田須田町の[まつや]にしよう。正月も毎度のことながら、ず…

浦里 その2

引き続き、浦里だが、、、。池波先生の通っていた昭和ヒトケタ〜10数年の頃の 吉原、で、ある。 どんなふうであったのか。 これを考えている。これが戦後となるとまた、イメージは実は、ある。空襲で吉原も焼けて、いわゆる赤線という ことになるのであろう…

浦里 その1

12月14日(日)第一食さて、日曜日、第一食。昨夜、スープカレー用に飯を炊いたのがある。これで簡単に飯にしようか。内儀(かみ)さんが買った大根が一本まだある。おかずは、おろし。それも『浦里(うらさと)』にしてみようか。浦里というのは、池波レシ…

神田須田町・あんこう鍋・いせ源 その2

引き続き、12月6日(日)夜。 神田須田町の[いせ源]。 玄関で準備が整うのを待って、上がる。 この時、下足札をぴかぴか禿げ頭の親爺さんから受け取る。 この下足札には番号が書いてある。 上がってお膳の上に置いておいて、この番号に 今風にいえば、チャ…

神田須田町・あんこう鍋・いせ源 その1

12月6日(日)夜 さて。 日曜日。 今日は内儀(かみ)さんのリクエストで あんこう鍋の[いせ源]へ行くことにした。 [いせ源]は神田須田町。 神田[藪蕎麦]やら同じく蕎麦の[まつや]、洋食の[松栄亭] 軍鶏鍋の[ぼたん]その他、戦災に焼け残った老…

鶏と大根の鍋

12月2日(火)夜そろそろ、そんな時期であろう。 なにかというと、鶏と大根の鍋、で、ある。 夏の頃からであったか、ついこの間まで大根は 随分高かったような気がするのだが、 このところ店頭では一本¥100なんという値段も 見かけるようになった。 そし…

真夏の鮎飯

8月4日(月)夜 さて。 鮎飯。 鮎飯といえば、池波レシピ。 エッセイだけでなく、鬼平などいろいろな 作品に登場する。おそらく、先生ご自身が大好きで あったのであろう。 そこで、私も作ってみたのだが、 苦い。 鮎飯の苦味問題勃発。 最初は魚やで簡単に…

白和え

6月29日(日)夜 日曜日。 昼下がり。 天気はよいが、蒸し暑い。 ただ、開け放っていれば、しのげないほどではない。 こんな時刻には、なにか作って一杯やろうか。 なににしようか。 冷蔵庫をのぞくと数日前に買って奴で食べた豆腐が 少しあまっている。 豆…

池の端藪蕎麦

6月13日(金)夜 さて。 一週間の終わり、金曜日。 今日は一日、オフィス。 早め、と、いっても定時(18時)すぎだが、に帰る。 (ちょっと平穏な一日。) 帰り道、池の端の[藪]蕎麦へ行こうと決めた。 それも、とろろ、あの店では、すいとろ、というが を…