池波正太郎レシピ
3938号 9月22日(水)第二食 水曜日。今朝は、少し寒くなったのか、富士山で初冠雪が観測されたとニュースでやっていた。 まあ、私など、起きる時刻は遅いのでわからないが。 天気はわるくない。晴れ間もある。が、にわか雨の予報も出ている。そこそこ蒸…
1月1日(金)第二食 元日の夜。 昨年もそうであったが、我が家では、いつの間にか正月は鴨鍋になっている。 鴨鍋はもともとは池波レシピ。 作品は「剣客商売」で、二つある。 一つは「剣客商売 二 辻斬り (新潮文庫)」 これはねぎのみで、しょうゆで。 もう…
11月8日(日)第二食 さて。 今日は、浅利と大根の鍋。 ちょっと久しぶり。 先日の鶏と大根の鍋に続いている。 これも、池波レシピ。 奇しくも、なのか、必然かこれも梅安。 先日は、4巻だったが、これはその前の3巻。梅安最合傘の表題作、最合傘。 梅安最…
10月30日(金)第一食 そろそろ、こんな季節になってきた。 池波遼太郎レシピ「鶏と大根の鍋」で、ある。 簡単なので、毎年やっている。 出典は、仕掛人・藤枝梅安シリーズ。4巻目の梅安針供養。 (池波正太郎著「仕掛人・藤枝梅安(四)梅安針供養・あかつ…
10月12日(月)第二食 10月に入って、鴨南の季節、かと思ったら、この日記を読み返すと11月であった。 浅草並木の[藪蕎麦]。 年がら年中出している蕎麦やもあるが、ここは冬限定。これは正しいのであろう。 調べると鴨南蛮は冬の季語。 『池波正太郎 剣客…
8月16日(日)第二食 さて。軍鶏鍋、で、ある。 暑いときに、熱い軍鶏鍋。毎度書いているが、元々は、暑い時に暑気払い、元気になるために食べるというものであった。 もちろん、私の場合は、池波正太郎の代表作、言わずと知れた「鬼平犯科帳」シリーズが入…
7月25日(土)第二食 さて、上野[ぽん多本家]で、ある。 先日、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でやっていた。ご覧になった方も多いかもしれぬ。 内儀(かみ)さんが、番組に出てきたビーフシチューが食べたいというので、行ってみることにした。 土…
6月11日(火)第一食、13日(土)第一食 毎度書いているが、チキンライスは私の好物、で、ある。 鶏肉を入れるので、チキンライスといっているが、まあ、広く言えば、ケチャップライス、で、ある。 鶏以外、豚、牛、あるいは、ハムでもうまい。 ハムになると…
4月24日(金)第二食 昼、自転車で買い物に出る。 毎度お馴染み、吉池。 すると、お!。先日一匹しかなかった鮎が、豊富にある。 課題であった、鮎。 むろん養殖もの。天然鮎は、ほぼ吉池などでも見かけない。ほしければ、ネットなどで取り寄せる以外にはな…
4月19日(日)第二食 さて、なにを食べようか。 たまには池波レシピでも、と考えて、思い付いたのは船頭飯。 作品は『梅安』(七)梅安冬時雨、師走の闇。 『梅安』も『鬼平』『剣客』同様、執筆途中で、先生は亡くなられているので未完であるが『梅安冬時雨…
2月17日(月)第一食 さて、月曜日。 今日は、AM11時、銀座というのか、築地の東劇へ。 12月に新橋演舞場で行われた新作歌舞伎[風の谷のナウシカ]のディレービューイングを観に行く。 ディレービューイングといっても、シネマ歌舞伎、映画である。シネマ歌…
2月10日(月)第一食 さて。シューマイ、で、ある。 シウマイだと横浜[崎陽軒]だが、一般には、焼売でもいいし、シュウマイでもいい。 シューマイは「池波正太郎の銀座日記(全)」 の池波正太郎表記、で、ある。 他の著作は調べていないが「銀座日記」で…
引き続き、白魚。 2月4日(火)第二食 白魚といえば、天ぷらとい思い、まずは昨日、天ぷらにした。 まだ、半分残っている。 天ぷらもよいのだが、最もうまいのは、やはり生。 それも、そのままで刺身、ではなく鮨。 鮨というのは、刺身と酢飯の組み合わせで…
1月20日(月)第一食 月曜日、第一食、私の場合今は昼、であるが、[駒形どぜう]。ここももちろん、池波レシピ。 昼からというのも、たまにはよいであろう。 どぜうというと、本当は季節は夏である。 軍鶏鍋にしても、どぜう鍋にしても、江戸・東京では、以…
1月5日(日)夕 引き続き、1月5日。 国立の芝居がはねて、タクシーで神田須田町へ。 半蔵門からの帰り道、どこへ行くかというと、神田須田町。便利、なのである。 内濠通りから、靖国通りを真っすぐ。 須田町だと、あんこう鍋の[いせ源]もあるし[やぶそば…
1月1日(水)第二食 元日、第二食。 十時頃に、雑煮を食べたので、半端だが15時頃。 昨日、年越しそばを鴨汁せいろにしたが、あの鴨を見たら、どうしても食べたくなった。 よい鴨肉であった。 なににするかといえば、鴨鍋。 鴨鍋というのもいろいろあるが、…
2月1日(金)夕 2月に入った。 ちょっと久しぶりかもしれない。 しばらく前から行こうと思っていた。 浅草、並木通りの[藪蕎麦]。 行くのであれば、時間があるので池波先生を見習い、昼の人が引け、夜の客で混む前の夕方、4時頃がよいであろう。生前、池波…
引き続き、1月6日。 国立の芝居がはねて、さて、どこへ行こう。 神田須田町あたり。 タクシーで内濠通りから靖国通り。神保町をすぎて、[まつや]の手前で降りる。 着物を着ているのでやっぱり和食系がよい。それも、老舗。 と、すると須田町界隈。 戦前以…
11月25日(日)夜 午後、自転車で外出。 夜は、鍋にしよう。 寒くなると、どうしても増えてくる。 なにがよかろう。 この間は、池波レシピ「蛤の湯豆腐」をしたが、、、 !。 池波レシピの大横綱「軍鶏鍋」にしようか。 いわずと知れた「鬼平」に登場する、…
11月19日(月)夜 月曜日。 帰り道。 だいぶ寒くなった。鍋がよろしかろう。 ウイークデーの鍋といえば、池波レシピが好適である。池波先生の鍋は基本シンプル。 具材一品に野菜も基本一品。 これは、その素材に集中できる、つまり味がよくわかる、という先…
またまた、少し前のものになってしまったが、 ここ。9月7日(金)夜金曜日。オフィスの帰り、なにを食べようか考えて 上野[ぽん多本家]。毎週、金曜日となるともうぐったり、 で、ある。今週は、関西の台風の翌日大阪出張。大阪中心部ではあまり感じなかっ…
引き続き、駒形[どぜう]。 昨日は、丸鍋がきて、ねぎを山盛りのせて、 どぜうから食べ始めたところまで。 しかし、座敷はエアコンが効いているとはいえ、 目の前に炭火があって、暑い。 ふと、視線を上げて、正面奥を見る。 中央、壁の上の方には立派な神…
8月6日(月)夜 月曜日、例によって栃木からスペーシアで 浅草まで帰ってきた。 今日は少し早くて、18時すぎ。 久しぶりに並木の[藪蕎麦]にでも行こうか。 が、雷門前の並木通り、店の前までくると、 灯りが消えている。 そんなはずは、、。 月曜はやって…
引き続き、隅田川の花火大会。 ではあるが、瓜のことをもう少し。 瓜もみと、もう一つ、雷干し。 これは池波先生のかなりの好物であったようである。 小説作品にもエッセイにも出てくる。 私はなん度か再現をしている。 この雷干し、切り方が変わっている。 …
7月28日(日) さて、日曜日。 順延された、隅田川の花火大会である。 日本一有名で、日本一歴史のある花火大会といって よい、のではなかろうか。 今年は41回目。 これはもちろん、1978年(昭和53年)の復活からの回数である。 毎年、花火大会を書いてはいる…
引き続き、鯵。 池波作品、鬼平に出てくる鯵の煮びたし。 大滝の五郎蔵、おまさ夫婦の本所相生町の 夏の食卓である。 本所相生町というのは両国橋を渡り、ちょっと南に下がる。 今は千葉へ行く首都高小松川線が上を走っている竪川がある。 その北側に沿った…
7月27日(金)夜〜 金曜、帰り道、吉池に寄る。 新いかがある。 新いかというのは東京の、特に鮨やで使われている名前。 夏場に出てくるコウイカ、東京でいうスミイカの 子供のこと。 この上なく柔らかく、うまい、のであるが、 全体で3〜4cmほど。 これ…
引き続き、鮎。 鮎の塩焼きで一杯呑んで、鮎飯、で、ある。 鮎の塩焼きを食べ終わったときに、鮎飯が 炊きあがっているという状態に、時間を合わせたい。 それで、鮎飯の浸水がキーになるわけである。 水加減をしてから2時間ほど。 これで浸水は終了として、…
7月1日(日)夜 さて。 日曜日。 午後、御徒町方面に自転車に出たついでに、 吉池に寄る。 売り場を見ていくと、対面コーナーに なんと“天然鮎”。 吉池でも天然鮎を見ることはほぼ今までなかった のではなかろうか。 それこそ限られた料亭のようなところにし…
長々と都バスの路線沿線から書いてしまったが、 お愉しみの、麻布[野田岩]。 白焼きと、うな茶のついた、セットを頼んでみた。 ビールがきて。 コースター。 おわかりであろうか。 なにか文字が書いてある。 「菊五郎丈曰く 親父が四代 倅が五代 己が六代…