浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」その5

テキストからは少し離れているが、 一つの噺の完成は、いつなのかという話。 その例として「芝浜」のお仕舞の部分のこと。 以前までは小利口なしっかり者の内儀(かみ)さんとして描くのが一般的であった。(よく言えば内助の功か。) これは後味がわるいと…

須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」その4

さて。中断していた須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」に 戻らなければいけない。 ここまでは、このテーマを考えている私自身のことと、幕末から、明治初め、すなわち天保期から明治0年代の一般庶民の社会背景をみたきた。(同じく須田先生の研究「悪党の一九…

歌舞伎座三月大歌舞伎・夜 その2

引き続き、歌舞伎座、夜。 「盛綱陣屋」。この芝居、設定は、ちょっとおもしろい。 大坂の陣の真田なのである。 ご存知の通り、真田は兄、真田信之と弟、幸村兄弟が関ヶ原の戦い前から、大坂(豊臣)方と徳川方に分かれたわけだが大坂の陣での二人のお話。 …

歌舞伎座三月大歌舞伎・夜 その1

円朝師匠の続きも書かねばならぬのだが、先週、歌舞伎を観てきた。4月になってしまうので、書いておく。 3月20日(水)夜 今月の歌舞伎座は、猿之助が出演(で)る。それも夜の「弁天小僧」。むろん主役。ただ、幸四郎と交互。 猿之助のものを観ておきたいと…

断腸亭ハワイ島へ行く。その9

さて。 ハワイ島、長々書いてきたが、最終回。 夕飯。 一人でレストランへ行くのも面倒なので、今日も、一昨日のKTAスーパーストアーのデリで買ってきた。 これ。 braised beefとご飯。$2.66で値引きになっていたので。 和食というよりは、中華か。 見た通り…

断腸亭ハワイ島へ行く。その8

さて。 マウナケアから戻ってきた。 もう大丈夫。コナの街に入るところで、190号線から180号線に入る。 コナの東側、フアラライ(山)の中腹を通る通りがコナコーヒーベルトと呼ばれている。 書いている通り、フアラライから海までなだらかな斜面が続いてい…

断腸亭ハワイ島へ行く。その7

イレギュラーだが今日も配信。 断腸亭のハワイ島、ワイピオ見学を終えて、帰路、ワイメアのマックで買ったビックマックのうち一つを食べ、カイルア・コナ。 カイルア・コナの街。今日はウォール・マートに寄ってみる。生鮮がほぼない。以前はあったような気…

断腸亭ハワイ島へ行く。その6

今日も特別配信で。 ハワイ島ワイピオバレー。 ハワイアンの元来の生活を矢口祐人先生の「ハワイの歴史と文化」(中公新書) からみている。 生業、経済活動はどうであったのか。 昨日書いた、川沿いの三角形の扇状地の古いハワイアンの共同生活単位であるア…

断腸亭ハワイ島へ行く。その5

(祝日ですが今日は配信します。) 断腸亭のハワイ島、いよいよこの旅のメインの目的地ワイピオ・バレー。 展望台からの絵葉書のような絶景。 この展望台から眺めて、終わり、というのがほとんどの観光客であろう。 だがこの谷には降りることができるのであ…

断腸亭ハワイ島へ行く。その4

ハワイ島、まだ二日目。 カイルア・コナから車で北へ向かっている。 雄大。 コナコーヒーとスパムむすびという妙な組み合わせを食べながら。 19号線はコハラの南麓を東に進み標高も上がる。ここから植生も大きく変わってくる。灌木から濃い森林に。道も曲が…

断腸亭ハワイ島へ行く。その3

まだハワイ島1日目。 コナの中心部のカイルア湾。 泳いでいる人もいる。むろん、泳げる海水温。 中学生か高校生であろうか、ここで水球の練習をしているのも見た。 この街の湾でもサンゴや魚達が濃いのか。(潜った記憶はあると思うが。) ホテルに戻ってき…

断腸亭ハワイ島へ行く。その2

引き続き、ハワイ島。 一日目、午前、ホテルに着いてすぐに寝てしまった。 起きたのは16時頃。 むろん、まだ明るい。 今回の旅は、書いたようにワイピオ・バレーに行くことだけを決めているが、それ以外は、ブラブラしようと考えていた。 レンタカーの予約は…

断腸亭ハワイ島へ行く。その1

3月8日(金)~12日(火) さて。 須田努先生の「三遊亭円朝と民衆世界」は途中だがちょっとお休み。つづきは後日ということにし、先に、ハワイ。 先週、お休みをいただいた。5日間だが、一人でハワイへ行ってきた。 ハワイといっても、皆さんのよく行く、ホ…

須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」その3

引き続き「三遊亭円朝と民衆世界」。 (さらに先生の一つ前の成果「悪党の十九世紀」(青木書店) もテキストである。) まず前提として、幕末から明治0年代というのは、日本全国、そうとうに治安が悪かったということである。具体的には、物取り、殺人、放…

須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」その2

引き続き、須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」。 まあ、バラバラとしているようだが、自分としては一貫性というのかある程度の筋はある。私の父方は東京大井町の出で、明治の初め曾祖父までさかのぼるとあのあたりの百姓で、江戸の頃から苗字を持って田畑もそ…

須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」その1

表題の須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」(有志舎)という本を読んだ。 この本、ご存知の方は、ほぼいなかろう。 不勉強ながら私も知らなかった。 17年8月の出版。さほど前ではない。 日本近世から近代史の専門書といってよい。著者の須田努氏は1959年(昭和…

サルサとトルティーヤチップ

2月27日(水)第二食 メキシカンである。 メキシコ産のアボカドの広告を見たのである。日本に入ってきているアボカドのほとんどはメキシコ産のようである。アボカドというのは私は自分ではまず食べたない。 メキシコにはアボカドを使った超定番のソースがあ…

台東二丁目・中華/とんかつ 武井食堂

2月27日(水)第一食 さて。台東二丁目の[武井食堂]。 まあ、知っている方はほぼいなかろう。 正直のところ、近所なので毎日のように自転車で通っているところで、存在は知っていたが、入ったことはなかった。いや、なかなか知らなければ入れない佇まい。 …