浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



浅草・弁天山美家古寿司 その1

f:id:dancyotei:20210422114625g:plain
3840号

4月11日(日)第二食

さて、久しぶりの鮨。
もちろん、外で。

やっぱり浅草弁天山[美家古寿司]。
最近はもう、ここ一本。

見返すと、ちょうど去年の三月

一度目の緊急事態宣言の直前であった。

先週、内儀(かみ)さんが行きたいというので
TELをすると、当日では、やはりだめ。

今週。
やっぱり、当日だがテーブル席で予約ができた。
17時から。
テーブルでもよい。
いや、こんな時期なのでむしろ、よりよいかもしれぬ。

タクシーで馬道、伝法院通りの交差点で降りる。

店に入り、名乗り、親方と若親方にご挨拶。
奥のテーブルへ。

カウンターに二組。
どちらも比較的年嵩の夫婦。

テーブルは三つ。
我々以外は、比較的若めの男性一人ずつ。

掛けて、まずはビール。

貝のひものぽん酢しょうゆ。
とり貝か。

コースではなく、おまかせ。
コースはいつも同じものが出てきてしまう。

ちょっと、つまみをもらおう。

たこがないということで、煮いか。
それから、季節の鰹。

やりいかでする店もあると思うが、ここの煮いかは、
するめいか。

甘いたれかけ。
小さいが、子持ち。
これもやっぱり、旬といってよいだろう。

わたしもするが、火を通した煮いか。
実際は煮てはおらず、ボイル。

今は鮨やでは生しかないところがほとんど
だと思うが、生で食べるようになったのは、
明治になってからというのを聞いたことがある。
古い江戸前を標榜するところでは、
煮いかはけっこうある。

鰹もきた。

しょうゆには、辛子。

目には青葉 山不如帰 初鰹。

たたき、で、ある。
鰹はにぎりよりも、こうして刺身がよい
ように思う。

池波先生は脂の多い秋の戻り鰹は
辛子しょうゆで、と、書かれていた。

今日のものは、なるほど脂がのっている。

しょうがは生ぐささを消すため。
鮮度がよく、扱いがよければ、ちょいと辛子が
ちょうどよい。

ここからにぎり。

しょうががきた。

ここのしょうがは、甘くない。
もちろん自家製。
これが江戸前であろう。
甘いのはいけない。

にぎりは、いか、平目昆布〆、きす。
さっぱりしたところから。

ここには煮いかもあるが、生のいかもある。
これは、すみいか。
江戸前の生のいかといえば、すみいかに決まっているが
大きく堅くなるこの時期は、使わないところもあるが
ここは、使う。
厚いが、やはり多少堅め。

しかし、久しぶりのプロのにぎり鮨。
先日の、天ぷら[みやこし]

でも思ったが、あまりに自分で料理ばかりしているので
正解がわからなくなる。

あー、こんな感じだった。
写真は真俯瞰に近いのでちょっとわかりずらいが、
ここのにぎりは、酢飯がかなり薄く握っている。
高さがない。
酢飯を少なくにぎりたいのだが、これでもよいのか。

真ん中が平目昆布〆。
水分が抜けて、加えられたうまみ。

そして、きす。
〆たきす。これも、江戸前の種。
しかし、これは〆具合はあまりきつくはない。
これ、一匹をにぎっているのであろうか。
この形も美しいとは思われまいか。
開いた真ん中を中心に置いてにぎっている。

二人でビール二本を呑み終わり、お茶へ。

すると、頼んではいないが、お椀がきた。

味噌汁。
海老(さいまき海老)で出汁を取って、
試みに作ってみた。とのこと。
なるほど、すごい、海老のうまみ。
ベースは、通常の鰹であろうか、その出汁もあり、
そこに海老の出汁がのっている感じ。


週をまたぐが、つづく

 

弁天山美家古寿司

台東区浅草2-1-16
03-3844-0034

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

和牛ももステーキ

f:id:dancyotei:20210420173241g:plain
3839号

4月16日(金)第二食

さて。
今日は、内儀(かみ)さんの希望で
ステーキ。

それも、どうせなら、和牛がよいだろう。

先日、和牛のステーキを上野松坂屋で買ってきて
焼いてみたのだが、薄かった。

ステーキ!。
うまいものである。
ステキである。(洒落です。)

それも、和牛。
繰り返すこともないのだが。

輸入牛肉は、それこそどこでも売っており、
特に私は米国産のアンガス牛は赤身でも
柔らかく、うまいと思っている。

が、やっぱり、和牛を食べたい。
和牛ステーキは、専門のレストランにでも
いかなければ、なかなか食べられない。

それで、買ってきてみたのである。

ステーキというのは、厚みがとても大事である。
中はレアかミディアムに焼きたい。
これがどうしても満たしたい条件ではないか。

買ってきたサーロインは、面積は大きいのだが、
薄い。薄ければすぐに火が通ってしまうではないか。

今日、もう一度、松坂屋の肉売り場へ行ってみる。

今度は、店員のおじさんに面積が大きくなくてもよいが
厚く切ったものはないか聞いてみる。
サーロインなどステーキ用のものは、あの大きさに
切られており、厚くは切れるが、面積を小さくは
切れない、という。

切れないのではなく、切りたくない、のであろうが。

結局、受け入れられず、、、、
しょうがない。
以前、なん回か和牛ももで炭焼きローストビーフを
している。

厚いものというと、これしかここにはない。

しょうがない、これを半分に切ろうか。
3000円ちょい。

帰り道、例の佐竹商店街のスーパーで
付け合わせの野菜を探してみる。

今日、見つけたのは、わさびな、というもの。
柏市産。
ソテーにしようか。

わさび、といっているが、例の辛子菜系の
菜っ葉のよう。

帰宅。

ももの塊。

前のものよりも、気持ち、サシの入りが少ないような
気もするが。

わさびなは、こんな感じ。

少ししなびているので、1時間ほど水に漬けておき、
シャキッとしたら、水を切っておく。

肉は横に半分に切る。

ま、ま、脂はあるか。

フライパンにもらってきた脂身。

ちょっと足らないので、サラダ油を足し、
肉投入。

強火で焼き付け、中火から弱火に下げ、
表裏じっくり焼く。

フレンチのアロゼ、までいかぬが、乾かぬよう
気を付けながら、また、最も厚い部分にも
火が入るように重点的に、鍋肌にあてる。

こんな感じであろうか。

厚い部分に金串を刺して、確認。

火を止め、少し置く。
ドリップが出るかどうか。

その間に、わさびなをソテー。
あ、これ、火が入ると色がすぐに鮮やかさを
なくしてしまう。
やはり、生がよいのか。
生のサラダも用意。

ドリップはあまり出てはこない。

OKかな。

出来上がり。

まず、わさびな。
ソテーも、ちょっとした辛みというよりは、苦み。
これはこれで、おもしろい。

しかし、やはり生でサラダ。
ドレッシングはなし、がよいかもしれぬ。
負けてしまう。塩のみだ。
わさびなの辛み、苦みは、デリケートのよう。

肝心の和牛もも。
切ってみる。

多少ドリップは出るが、外はこんがり、中はレアから
ミディアム。
よい感じではなかろうか。

食べると、、、、?。

あー、やっぱり、、、脂がもう一つ、、、。

惜しい。
十分にうまい、のではあるが、、

いやぁーーー、和牛ステーキ、難しい。
なんとかならぬものか。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

小島町中華幸楽/つけとろそば

f:id:dancyotei:20210420115201g:plain
3838号

今日は二本。

4月14日(水)第一食

小島町幸楽

今日は、ご飯もの。

毎度お馴染みの町中華の名店、小島町[幸楽]

ラーメンではなく、ここは私の
ご飯もののバリエーションになってきた。

ラーメンに半チャーハンもここの看板で、
ラーメン以外にもタンメンだったり、
町中華にある、いろんな麺類はあるが。

中華のチャーハンでもなく、ご飯もの。
そう、中華丼、天津飯麻婆丼に代表される
ご飯もの。町中華でしか食べられないもの
であろう。高級中華や、中国人経営の町の
中華店にもにのではなかろうか。

そのご飯ものでなにを食べようか考えながら、
歩いて左衛門橋通りを南下。

拙亭から五分程度。
定番の中華丼か、、、

いや、肉丼にしよう。

到着。
13時すぎているが、ほぼ満席。
やはり、人気。
あいていた、カウンターの一番奥。

肉丼下さい。

きた。

これが肉丼。
中華丼だと塩味だが、こちらはしょうゆ。
気持ちあまい。
豚肉、玉ねぎ、小松菜。

なんで、このネーミングになったのか。
ちょっと不思議。

だが、これがうまい、のである。


台東区小島2丁目1-3
03-3866-5900

4月14日(水)第二食

つけとろそば

同日夜。
少し前から、つけとろそばが、食べたかった。
つけとろとは、とろろのつゆでたべるもりそば。

浅草ロックスの西友で、長芋と
生そばを昨日買ったのだが食べていなかった。

つけとろそばの場合、粘りが強く高価な大和芋系
ではなく、ちょっと安い長芋の方が合っている。

とろろ飯の場合は、長芋でもわるくはないが
懐都合が許せば、大和芋を食べたい。
粘りが強いだけでなく大和芋はコクもある。

ではなぜ、つけとろそばは、長芋なのか。
実は、大和芋の方がうまいだろうとやってみた
ことがある。
が、これ、食べずらいのである。
粘度が高いので、そばに絡みすぎる、のである。
そばやでも、長芋を使っていることが
後でわかったのだが。

長芋。

ひげ根をガスで焼き切って、
穴あきのおろし金で、あたり鉢におろす。

ここに全卵一個。

つけとろは、閉店をしてしまった池之端[藪蕎麦]で
味付きのとろろだけ、すいとろといって、
酒の肴として出していた。そう、これだけで、酒の肴。

そばだけでは、こんな大量にいらない。
今日はつまみ、込みである。

混ぜて

毎度お馴染み、桃屋のつゆを入れる。
よく混ぜて、味見。

OK。

生そばをゆで、わさびをおろす。

つけとろでも、生わさびがいるだろう。

出来上がり。

今まで、プラスチックのせいろを使っていたが
最近、竹製のざるを買った。
もう二回りくらい小さくてもよかったかもしれぬが
まあ、大は小を兼ねよう。
また、後から気が付いたが、この盛り付け、
ざるの表側だったのである。
そばをのせるのであれば、裏であった。

ビールをあけて、食べる。

まあ、びっくりするものではない。
だが、うまいつけとろそばだし、
このそばつゆで割った、すいとろは、
いくらでも食べられる。

むろん、呑みながら全部平らげた。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

みみいかと芝海老のアヒージョ

f:id:dancyotei:20210419094254g:plain
3837号

4月13日(火)第二食

さて、火曜日。

今日も吉池をのぞく。

と、対面売り場で、
え?、なにこれ、見たことがない。

みみいか。

そこにいた、吉池の魚売り場では珍しい、
女性の店員さんが、アヒージョにどうぞ、と。

ほたるいかほどの小さないかなのだが、丸くて
小さなみみがある。

アヒージョという言葉に誘われた。

なるほど、アヒージョには絶好ではないか。

もう一つくらい、、、、
ん!。
芝海老。殻付き。

いつもは、素揚げにして塩を振って
食べている。
うまいものではある。

これも入れようか。

そして地下でフランスパン半分。

帰宅。

これがみみいか。

出すと、こんな感じ。

縮尺がわからないとおもうが、ちょうど
ほたるいか程度。

身体も丸いが、みみも丸い。

調べると

日本中沿岸にいるようだが、主に食べられているのは
西日本とのこと。
関東ではほぼ流通していないもののよう。

しかし、見た目がかわいい。
ユーモラスである。

こんないかがいたなんて。

みみいかは、ボールに入れて洗う。
塩を振って、揉み洗い。
きれいに洗い流す。
もう一度、塩揉みをして、よく洗う。

芝海老も、同様に塩で揉み洗い。

OK。

アヒージョは簡単だが、
一応ポイントがある。

オリーブオイルでにんにくを入れ、
揚げ煮にするのだが、にんにくを焦がし、
風味を増すのである。

にんにく2かけらほどを細かく切る。

調理をするのは、土鍋。

カスエラという素焼きのような
スペイン製の専用のものがあるが、
ちょっと雰囲気がミスマッチだが、
機能としては十分であろう。

ここに比較的たっぷりのオリーブオイル。
そして、細かく切ったにんにくの1/3ほどを
先に入れる。

いい色になってきたかな。

残りのにんにくも入れ、
芝海老、から。

火を通し、いかも投入。

よく混ぜながら、揚げ煮。

そろそろいいかな。

一応味見。
塩は、いらなそう。

ドライのパセリを散らす。

フランスパンを切って、軽くトースト。

土鍋もそのまま、お膳へ。

ビールを開けて、食べる。

みみいかは、小さいだけで、いかの味。

だがこれ、はっきりいって、かなり、
うまい。
アヒージョとしては、最適なのではなかろうか。

芝海老、いか、ともに丸ごと使っているので
殻、はらわたも入り、かなりの出汁が出る。

オリーブオイルにいかと、芝海老の
うまみが濃厚に出ている、のである。

やばい。
いくらでも食べられる。
パンの食べすぎはよくないので、自制。

このオイルだけ、パスタにしてもよさそう。

目から鱗
芝海老だけでも、はらわた、殻が入れば、
やはり、うまいであろう。
今日は、大成功。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

元浅草ラーメン稲荷屋/油そば

f:id:dancyotei:20210417232000g:plain
週が明けたが、今日は二本。

3836号

4月12日(月)第一食

元浅草ラーメン稲荷屋

昼はどうも、ラーメン、そば、ご飯ものの
ローテーション。

今日は、ラーメン、ご近所[稲荷屋]

しようか。

ラーメンやというのは、昼と夜の間に
休むところもあるが、ここは通しでやっている。

徒歩で出る。
元浅草でも南側の拙亭から、北端浅草通り沿いの
[稲荷屋]までは、ぶらぶら歩いても5~6分。
天気もよく、ぽかぽか。

やはり2時近く。
この時刻でもけっこう人は多い。

むろん、メニューは覚えている。
ノーマルなしょうゆにしようと考えてきた。
細麺か、太麺を選ばなければいけない。
券売機のまえで一瞬考える。

細麺、かな。

ここのノーマルなしょうゆはフレンチの
コンソメスープのよう。

きた。

最近はどこもそうだが、きれいに盛り付ける
ものである。

特大のチャーシュー。
低温調理、なのであろう。

刻みねぎ、かいわれ、海苔。

アップ。

細麺とはいえ、博多ラーメンほどの細さ
ではない。
気持ち細め、程度。

スープ。
やはり、この一杯はこのスープに尽きるであろう。
コンソメスープと書いたが、しょうゆ、は、入っている
のであろうが、こくの深い、味わい深いもの。
他にはやはりなかろう。

流石のもの。

うまかった。
ご馳走様です。

台東区元浅草2-10-13 島田ビル 1F
03-3841-9990

4月13日(火)第一食

仲御徒町油そば・炙ら家

さて、油そば、で、ある。

皆様も一度くらいは食べたことがある
と思われる。

私もそこそこ数は食べていると思うのだが、
大好物かと言われれば、そうでもない。
やはり、ラーメン、つけ麺には及ばない。

ともあれ、近所ともいってもよい仲御徒町
春日通り沿い。
多慶屋の交差点から少し、新御徒町寄り、
南側。
先日の[ラッフルズカリー]の隣。

実は[ラッフルズカリー]へカレーを食いに
行こうと思ったのである。
店の前まできて、
あ、そう、ここ入ったことなかった、
入ってみるか、と、切り替えた、のである。

油そばが、看板。[炙らや]はチュラヤと読む。
できたのは少し前だが、油そばが特に
好きでもなかったので、入ったことが
なかった。

やはり1時台、男性サラリーマン二人。
男の昼めし。

隣と同様、カウンターだけ。
入り、食券を買う。
油そばだけ、カレーやらいろんな味もある。
まあ、ノーマルな、油そば

ちょっと焦げめのついた大きなチャーシュー。
長いメンマ、青みは水菜か。

アップ。

ちょっと縮れ、丸い中太麺、といった感じか。

味は?。
胡麻油が強い印象。
たれ自体は、ちょっとあまめか。

油、あるいは脂にしょうゆなどの
調味料の入ったたれ、だけで食べる、
和えそば、ということになるのであろう。
つまり、麺と油たれだけの味。

味を作る、決める、というのは、そうそう
簡単なことではないと思われる。

と、いうことは、そうそう、味の範囲は
広くはない、のではなかろうか。
つまり、なかなか特徴が出しずらいのか。

魚粉などはよくまぶされていると思うが、
その他の油だったり、辛み、調味料、などを
足せば味は変わるがまあ、知れている。
予想した程度の味にしかならない。

難しいものである。

 

炙ら家

台東区台東4-29-10 第二さたけビル1階

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

ぶりあら煮/浅草そば尾張屋本店

f:id:dancyotei:20210415111841g:plain
今週はこの形でいってしまおう。
今日は二本。

3835号

4月10日(土)第二食

ぶりあら煮

引き続き、土曜日。

夜は、冷蔵庫に凍っているもので作ろう。

しばらく前に買って塩焼きで半分食べて、
凍らせておいたぶりのあら。
食べてしまわねば。

煮ようか。

レンジで解凍。

一応、煮魚なので、セオリー通り
霜降り。

薬缶に湯を沸かし、ざるにのせたぶりあらに
かける。
ひっくり返して、もう一度。

崩さぬように気を付けて、冷水で洗う。

煮魚もフライパンが便利。

しょうゆ、酒、砂糖と少しの水。
濃い甘辛。

煮立てて、味見。
アルミホイルをかぶせる。

弱火でOK。
7~8分が限度だが、5分くらいでよいだろう。

仕上げに、本みりんをまわし入れ、
一度沸騰させて出来上がり。

みりんというのは、たんぱく質の固める
働きがあるというので、最後に。

皿に盛り付け、出来上がり。

こんなものでも、いや、こんなものが、
うまい、のである。


4月11日(日)第一食

浅草そば尾張屋本店

日曜日、天気もよく暖かい。

今日の、第一食は、いろいろ考えあぐねて、
浅草、尾張屋に行こうと決めた。

もちろん、一杯やる。
上天そばで。

ちょっとずれて、15時頃。
ここもやっぱり“通し”でやっている。

いつのも雷門通りの本店。

入るとさすがにお客は二組ほど。
浅草も、今日も観光客はいるにはいるが、時刻が
ずれているからであろう。

左側壁際の断腸亭永井荷風先生の指定席ではなく、
反対側の一番奥へ案内される。

掛けて、お姐さんにお酒、ぬる燗と上天そば。

大関ですか、笹の川ですか、八海山ですか?。
笹の川というのは知らないが、
ぬる燗とはいえ、八海山は燗にはしないでしょう!?。

ここのお姐さんはこういうところがある。
もちろん、大関でよい。

ガラス瓶の一合徳利、ぬる燗。
用意をしてあるのか、すぐにきた。

おそばもすぐでいいですか、とお姐さん。
はい、お願いします。

さすがにこれを聞いてくれる。
呑んでいても、なにも聞かずに、どんどん持ってくる
某老舗でもあるくらい。
こういう気が使えるのが、東京の蕎麦やで
あったはずである。

天ぷらそばでももちろん、酒が呑める。

きた。

大きな海老天が二本。
これが、ここの上天ぷら。

そばがのびるので、呑みながら先にそばから
勢いよく手繰る。

ここのつゆはちょっと色が薄いが、甘さは強くなく
きりっとしたもの。
しょうゆの勝ったものではないが、これも
江戸前の味であろう。

そばを平らげて、柔らかくなった天ぷらへ。

うまいもんである。

呑み終わり、食べ終わり、
立つ。

入口の帳場で勘定をして、出る。

ご馳走様でした。

 

台東区浅草1-7-1
03-3845-4500

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

竹町武井食堂/焼きにしん/稲荷町洋食ベア本店

f:id:dancyotei:20210414112840g:plain
どうなのであろうか、短いものをなん本か。
こちらの方が読者の方には、読みやすい、であろうか。
今日は三本書いてみる。

3834号
4月9日(金)第一食

竹町・武井食堂

毎度お馴染み、であろう。
町中華でもあり、大衆食堂。
今、希少であろう。

第一食、ご飯もののバリエーションに
入っているので、きてしまう。

もちろん、オムライスが目当て。

ケチャップライスが、おそらくラードで炒めており、
また、玉子がフワトロではないのが、好き。

13時台。
13時をすぎても、そこそこお客で埋まっている。

奥のテーブルに掛けて、おかあさんに
オムライス!。

きた。

アップ。

そうそう。
これがうまい、のである。

03-3831-6430
台東区東上野2-2-9

4月9日(金)第二食

焼きにしん

浅草、ロックスの西友
魚を買いにきた。

今日はちょっと珍しいものがあった。
生の子持ちにしん。

白子ではなく、卵。
にしんの卵は、もちろん数の子
北海道産、二匹、276円。

こんなもの。

数の子は正月のものでもあり、
身と別にして、加工されるものが、ほとんど、
ではあろう。
こうして、生で魚のまま売られるのは
見たことがない。やはり西友の魚、おもしろい。
どうして、こういう品揃えができるのか。
きっと他のスーパーにはない調達方法が
あるのであろう。

一方、西友とはいえ、一般スーパーに特に高くもなく、
子持ちのにしんが流れるというのは、
どういうことであろうか。
ひょっとすると、数の子の消費が減っている
のではなかろうか。
数の子といえば、以前は黄色いダイヤ、などと
呼ばれたこともあったと思う。
お節料理を食べる人もどんどん減っているのでは
なかろうか。

これは塩焼き、でよいか。
塩をして、しばらく置き、洗う。
もう一度、塩。
最初は洗うための塩、二回目は味付けの塩。
青魚のにおいを取るため。
外側だけでなく、腹の中の卵にも塩を
すり込む。数の子には塩が必須であろう。

塩焼きだけでは芸がないので、一匹は
スライスにんにくをのせ、オリーブオイルを
上からかけてみる。

ガス台のココット、という金属容器に入れて焼く機能。
卵が落ちそうなので、網ではなくこちら。

焼き上がり。

卵もうまい、のであるが、どうしてどうして
身も、脂がのってうまい。

子持ちだと、脂が抜けてしまう魚もあるが
にしんは、そうではない、ということか。
今日は、めっけものであった。


4月10日(土)第一食

稲荷町・洋食[ベア本店]

土曜日。
土曜日、というのは、食べるところに
いつも悩む。
チェーンでなければ、基本は休みである。

中で、やっているのが、稲荷町洋食店[ベア]

ありがたい。

13時すぎ。
きてみると、さすがに数組。

今日のランチから、
カキフライと生姜焼き。
ランチの中では一番高いが、
もちろん、千円はしない。

いつもそうだが、やっぱり大きなもの。
カキフライはこの冬、ここでたくさん食べた。
もうそろそろ、お仕舞であろう。

生姜焼き、というのは二種類あろう。
ロースの一枚肉をしょうがじょうゆで焼いたものと、
ロース、なのか、細切れに、玉ねぎが入るもの。
個人的には玉ねぎがないほうが好み、ではあるが。

うまかった。
いつもご馳走様です。

 

03-3831-6430
台東区東上野2-2-9

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。