浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



ラーメン三題/元浅草・稲荷屋/御徒町・たかはし/天神下・大喜

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寒くなったから、であろうか。
そばばかり食べていたが、今度はラーメン
三連発。


元浅草・稲荷屋

11月10日(火)第一食

温かいものが食べたくて、少し元気があると、
ラーメン、という選択になるようである。

拙亭に最も近い、有名店であろう。

浅草通りをはさんで向かいにある[大和]

よりも今は、一般的な評価は上かもしれぬ。
実力は別にして、であると思う。

私は両店の定番メニューはどちらもうまい、
ちゃんとしている。
どちらも同レベルに評価されて然るべき、と。

そして、どちらもサービスというのか、
客あしらいというのか、は、従業員はともかく
ご主人はちゃんとしている。
ラーメンやなどそんなことはどうでもよい、
と思う向きもあろうが、なん度も通うには、
居心地がわるければ、どんなにうまくとも、
次第に足が遠のく。

どちらも一人一人の客にいらっしゃいませ、と迎え、
ありがとうございます、と、送り出す。
ラーメンやであれば、細かいことはよい、
これで十分であるが、これだけは必要であろう。

今日は、これ。

背脂の太麺。
大きなチャーシューは低温調理。

細麺も選べるが、今日は太麺にしてみた。
どちらも、うまい。

スープは背脂たっぷりなのでわかりにくいが
ここの他の物と同じコンソメスープのような
滋味深い、あれ、だと思われる。
ギトギトだが、このベースのスープが繊細に
設計されているので食べ飽きない。

また、このスープわかりにくいがにんにくが意外に
強い。これがうまい、のである。

ご馳走様でした。

台東区元浅草2-10-13 島田ビル 1F
03-3841-9990


御徒町・たかはし

11月13日(金)第一食

焼きあご塩らー麺。チェーンで、ある。

だが、うまい。
少しあくと、食べにきたくなる。

ここも背脂もあるが、今日は焼きあごの塩。

ここのチャーシューは、低温調理と煮豚の二種。

アップ。

平打ちのちぢれ太麺。

塩といいながら、ちょっとしょうゆも入っている
のかもしれぬ。
コクがあって、うまい。

焼きあご塩らー麺・たかはし

台東区上野4-1-5 上野中島ビル1F
03-6803-2790

二長町・天神下・大喜

11月14日(土)第一食

こはちょっと久しぶりか。

今日は、貼り紙が出ていた背脂の特製にぼし。

毎回くるたびに、新しいメニューがあるので
これはそうか。
近いものがあったかもしれぬが。

煮玉子、チャーシュー、肉そぼろ、わんたん。

これも平打ちのちぢれ太麺。

このラーメン、かなり複雑な設計なのではなかろうか。

ワンタンの具の肉、そぼろも鶏では、なかろうか。

そこにスープは煮干といっているが、
よーく味わうと、感じる程度。
当然他にも入っているのであろう。

こんな感じなのだが、やはり、
全体としては、かなりまとまっている。

このあたりが、大喜の大喜たるところ。
余人にあらず、か。

わんたんは皮の比率が、かなり高い。
もちろん、意図したものなのであろう。
皮のつるみが、うまい。

チャーシューはいつもここのがそうであったか、
わからぬが、表面が焼かれてちょっと香ばしいもの。

ご馳走様でした。
やっぱり、うまかった。

くるたびに新鮮。

頻繁にこないといけないかなぁ。

 

 

台東区台東2-4-4
TEL 03-3834-0348

 

 

鯵のアヒージョ

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11月13日(金)第二食

昨日、浅草ロックスの西友で三枚におろした
鯵を買ってきた。
二匹分、4枚。

安いのだが、若干時間が経っているのか、
多少のくさみ。

アヒージョにしようか、と考えたのであった。

ただ、諸事情で食べるのは明日。

熱を通すので、まあ多少はよいのだが、
一応、下処理をしておこう。

まず水洗い。
これだけでは、まだまだ。

塩を揉み込んで、数分置いて、水洗い。

これでも、まだまだ。

においがなくなるまで、やってみようか。

塩→水洗いを数回。

これだけでは、どんどん塩が蓄積されるので
都度、水にしばらく漬けて塩抜きはする。

3~4回やったが、やはりなかなか抜けない。

こうなったら、塩をして少し長く置いてみるか。

少し多めに塩をして、網にのせ1時間。

1時間後。
酢〆の前工程のようだが、
大分減った。
もうよいであろう。

だが、このままでは干物になってしまう。
水に漬けて、塩抜き。
やはり、1時間。

あとは、水から上げてペーパータオルでよくふき取る。
このまま、生で食べられそう。

これだけすれば、におい、取れるもの、か。

ラップをしてチルドルームへ。

夜中、ちょっと食べてみることに。

おろししょうがを用意し、4枚のうち
一枚だけ切って酢洗い。
いい感じ。
おろししょうにしょうゆをたらし和えて、つまむ。
このまま酢〆にしてもよかったくらい。
うまいものにはなった。

ただ、多少、塩が残っている。
なかなか抜けぬものである。
これは頭に置いておかなければいけない。

翌、夜。

アヒージョ、で、ある。

寒くなって、そんな季節。

もちろん、アヒージョはスペインの料理で
あちらでは、冬の料理、ということは、
ないのであろう。

アヒージョにはよくきのこを入れるが、
今日は考えていなかった。

乾燥椎茸を入れてみてはどうだろうかと、
思い付いた。

スライスではなく、丸のままの乾燥椎茸。
二つ水に入れて1分レンジにかけて、
30分ほど置いておく。

椎茸が戻ったら、土鍋の用意。

にんにく一かけら、細かく切る。

これに乾燥にんにくスライスも用意。
これはちょっと焦がして、入れる。

これもレンジ。
乾燥スライスを小皿にのせ、
にオリーブオイルをたらし、レンジ。
30秒ほどで、軽く焦げる。

焦がしにんにくを簡単に作る。

焦がしたにんにくを入れると香ばしくなる。

鯵は一口に切る。

土鍋に、にんにくみじん切り、焦がしたスライス。
切った鯵。
もどした椎茸も戻し汁ごと。
ここにオリーブオイルをひたひたに。

点火、加熱。

煮立ってくる。

椎茸の戻し汁が入っているので
煮詰めたい。

鯵に塩味が入っているが、オリーブオイルにも
塩味をつけなければいけない。

軽く塩胡椒。

鯵もいい色になってきた。

そろそろいいかな。

フランスパンをオーブントースターで
軽く焼く。

OK。

出来上がり。

ビールを開けて、食べる。

アヒージョというのは不思議なものである。

和食の干し椎茸でも、鯵でも、
なんでも受け入れてしまう。

もちろん、椎茸は出汁だけではなく、食べる。
これもまた、うまい。

 

 

燗酒とがんもどき~適燗のすすめ

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11月9日(月)第二食

がんもどきの方は、ちと手数がかかる、
と申しまするのは、入るものがございます。
へぇ。
蓮にごぼうに紫蘇の実なんてぇーものが入りまして、
蓮の方は皮をむきまして、四つに切りまして、
トントントンとすぐに使えばよろしいんでございますが、
ごぼうの方は、皮が厚く、厚くむいては、いけないんで
包丁でなぜるようにして、むくんでございまして、
すぐ使うとアクがあって、いけないんでございまして、
いったんはアク出しをいたしますが、
紫蘇の実もある時分にはよろしいんでございますが、
ない時分には塩漬けになったものがございまして、
そのまま使うと塩っ辛くていけないから、いったんは
この塩出しをいたしますが、あんまり塩出しをいたしますと
味がわるくなると、、、油がよけいに、、

なにを言ってるんだ!。
誰ががんもどきの製造法をきいてるんだ!。
豆腐やが来るのか来ないのか。!

へい。お生憎様です。

~~~~

いきなりだが、これ、なんだかお分かりになろうか。

落語「寝床」。
それも八代目桂文楽師の、一節。

「がんもどきの製造法」。

「寝床」という噺は、ドラえもんジャイアン
リサイタルの元ネタ。
義太夫に凝った大店の旦那が、まずい義太夫
店子や店の者に無理矢理聞かせるという噺。
当初、皆が断ったというくだりで、豆腐やは
厚揚げと、がんもどきの注文を急にたくさん受け、
で、がんもどきというのは、、
で、先の台詞になる。

「寝床」という噺は、戦後の三名人、志ん生文楽
圓生と三人とも演った、珍しい噺だが、
この「がんもどきの製造法」のくだりが入るのは
文楽師のみ。
オリジナルではなく、あったものらしいが、師の
この噺の中では、1~2を争うほどの傑作台詞
ではあろう。


今夜、なにを食べようか。
あまり今日は、食欲もない。

元浅草4丁目、菊屋橋町の豆腐や[小松屋]の
前を自転車で通りかかった。

豆腐!、、もいいか。
湯豆腐、か。

自転車をとめて、店に入る。

と、ショーケースに、、がんもどき。
大、中、小とある。
がんもどきを煮たのは、よいぞ。

小は直径3cmほど、初めて見た。
ここは、近所で一番近いところにある豆腐やさん。
そこそこよく覗くが、新製品か。

ご主人がすぐに出てきて、なんにしましょう?。
がんもどき、、、
中を三つ。

でかい、がんもどきも好きだが、
大はでかすぎる。切ることになってしまう。
中といってもそこそこ大きい。

よし。
今日は、これで燗酒だ。

帰宅。
がんもどきを煮る。

酒、しょうゆ、水。
これだけで煮る。
出汁は入れない。がんもどき自身から
出汁が出る。

ちょっとくたっとする感じが好きである。
つゆは、そこまで濃くなくてもよい。

10分ほど煮て、30分以上置く。
置いている間に、つゆが染み、くたっと、
してくる。

火熾しに炭を入れ、ガスにかける。
熱くなったら火鉢にいける。

このまま鉄瓶を掛けてもよいのだが、沸騰するには
時間が掛かるので、あらかじめガスで熱くして
火鉢へ。

一合徳利に酒を入れ、鉄瓶に突っ込む。

酒はもちろん、常備の菊正宗。
東京のしょうゆ味には、辛口が最も合っている。
また、私は燗をすることが多いので、それも生モト
(酉、とりへんに元。)系の菊正の得意技。

別段、温度は計らぬが、熱くもない、ぬるくもない
上燗、適燗。

燗酒=熱燗、と思っている人が最近は多いが、
熱燗は日本酒にはあまり勧められない呑み方である。
ご愛読の諸兄は聞き飽きているかもしれぬが、
やっぱり、繰り返し書いておきたい。

湯気が出るほど温めると、日本酒の味は落ちる。
それでも、どうしても熱燗がよい、というのであれば
止めないが、熱燗は断じて燗酒のデフォルトではない。
燗酒といえば、無意識に熱燗というのは、やめようでは
ないか。

燗酒といえば、熱くもぬるくもない、上燗。
適燗。45℃~55℃。熱燗はその上の55℃~60℃。
(菊正宗)

少なくとも、上燗、適燗という温度があることぐらいは
知っていてほしい。居酒屋もなにも言わなければ上燗、
適燗を勧めてほしい。
#熱燗はやめてくれ

そんなことで、燗がついて、がんもどきと、
昨日の小松菜と浅利むき身の煮びたし

[小松屋]のがんもどきには、黒胡麻とにんじんが
入っている。黒胡麻のプチプチとした食感がたのしい。

がんもどきの煮たの、うまいもんである。

 

 

浅利と大根の鍋

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11月8日(日)第二食

さて。

今日は、浅利と大根の鍋

ちょっと久しぶり。

先日の鶏と大根の鍋に続いている。

これも、池波レシピ。

奇しくも、なのか、必然かこれも梅安。

先日は、4巻だったが、これはその前の3巻。
梅安最合傘の表題作、最合傘。

梅安最合傘 仕掛人・藤枝梅安(三) (講談社文庫)

こちらは、一回の読み切り。

舞台は、ほぼ今の台東区で完結している。

梅安が馴染みにしている、橋場の料亭[井筒]。
もちろんここには“馴染み”にしている女中おもんがいる。

そして、橋場の北、塩入土手下の梅安の相棒彦次郎の自宅。

仕掛の相手の住まいが金杉上町から西に入った
根岸円光寺の持ち家。
円光寺は今もある実在の寺。お行の松もすぐ近く。

まあ、梅安の住まいである品川台町も出てはくる。

これに浅草駒形町の蝋燭問屋越後屋、同新寺町の
書物問屋和泉屋。
新鳥越町二丁目の町屋、浅草山之宿の[駕籠駒]、、。

今の浅草通りから北側でほぼ完結している。

先生は浅草聖天町の生まれで、同永住町の育ち
であり、まあ、庭といってよいだろう。
私も、今は永住町の南隣の七軒町に住んでいるので
読みながら、地図と実際の土地を思い浮かべることが
できて愉しい。今回も読み直すのに、切絵図を出して
照らし合わせながら読んだ。

時代小説家でも、すべて匿名、創作として
書く人もいる。どうであろうか、昔は匿名は少なかった
のではなかろうか。

池波作品も創作、架空の寺などもあるが、地名や
土地の様子などは、ほぼ実在のものを書かれている。

江戸の街を舞台にした場合、東京浅草生まれの池波先生は
架空の町名、地名を使うとこは考えられなかったのでは
なかろうか。

ついでだが、落語も実際の地名、町名を使う。
黄金餅」は下谷山崎町の貧乏長屋。実在した場所。
実際に、下谷山崎町が貧民窟であったことは
江戸期から知られていた。

現代的には、架空の設定にするのが最早正しいと
されること、かもしれぬが、私は、これには基本的に
疑問に思っている。
これは、民俗学やら日本史を専門として勉強をした
ことが大きいのであろう。
むろん学問として研究する立場であれば、正しい歴史として
負のものも、いや、負のものであるからこそ、真の姿を
明らかにする必要があるだろう。

ただ、エンターテインメンとしての時代小説、
あるいは、私の今書いている、この雑文も、
学術研究ではない。
自ずと、知っていても書かない方がよいと思うことも
あり、そうしてもいる。池波先生もおそらくそうであったろう。
だが、時代小説として、あるいは江戸落語として、
実際の地名、町名を使い、リアリティーを持った
物語として語られる方が、作品性は高いのではないかと
思うのである。知っている人間には、より愉しい。
やはり、歴史としいうものは負のものも含め、
皆が正しく理解することが本当の姿であると、思っている。
ただ、今はまだまだハードルは高いが。

余談が長くなってしまった。
浅利と大根の鍋。
浅利はむき身を使う。浅利むき身は、大井町の生まれ育ちの
祖父母の食卓には、馴染みの深いものであった。
特に、私も覚えているのは、小松菜との煮びたし

これも作ろう。
吉池で浅利むき身を3パック。
油揚げも入れる。
1パックと油揚げ、小松菜で先に煮びたしを作る。
しょうゆと酒のみの塩辛い味。

大根は先日のものを千切り。
これを一応魚介系だしパックで出したつゆに、
浅利と小松菜を煮た濃い煮汁も入れたものを
鍋の出汁にする。

大根千切りと浅利むき身。
それからむき身と小松菜の煮びたし、めかぶぽん酢しょうゆ。

小松菜と浅利むき身の煮びたしは、東京らしい
おかずであろう。むろん、小松菜は小松川の菜っ葉で
江戸野菜の代表。また浅利むき身は、今に比べれば
そうとうに安いものであったと思われる。
これを濃いしょうゆ味で煮る。
私にとっては故郷の味。うまいもの、で、ある。

鍋。

千切りなので、すぐに煮える。

ビールを開ける。

煮えたら皿に取って、食べる。

ほんとは、山椒をかけるのだが、切れていた。

浅利には、苦みがあるので、できれば山椒はほしい。

だが、このつゆがまた、うまい。

腹に染み渡る。

作品では飯に掛けて食べていた。

簡単でうまい。
浅利むき身と大根の鍋、で、ある。

 

 

赤酢の酢飯で、鉄火巻、かんぴょう巻

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11月7日(土)第二食

さて。

今日は赤酢の酢飯でシリーズ

今日は海苔巻。
海苔巻といえば、黄金のツートップ、
かんぴょう巻と、鉄火巻
この二種類をおいて他はあるまい。

もちろん、私もどちらも好きである。
また、鉄火巻は4月に一度やっていた

ただ、にぎりに比べると、回数は少ない。
今回は、どんなことになるのか。

かんぴょうとまぐろの買出し。

まぐろはいうまでもなく、吉池。
切り落としのようなところ、ミナミマグロ
358円。

かんぴょうは、どこでもよかったのだが、
吉池の地下が混んでおり、佐竹商店街のスーパー。
これは、最近、安いものは中国産であったが、
珍しく、栃木産。

作る。

まずは、かんぴょう。

ボールに

水を少し入れて、塩揉み。

水で洗い流し、鍋へ。

下ゆで。そこそこの柔らかさまで、10分ほど。

ゆで上がり。
長いので、半分の長さに切る。

甘辛煮る。

しょうゆ、砂糖、酒、みりん。
そこそこ、濃く。

アルミホイルの落としぶたをして、煮〆る。

こんな感じ。

いいだろう。

まぐろはこんな感じ。

例によって、飯台に水を張っておく。

17時、米を洗って、酢飯モードで炊き始める。

鮨酢の用意。赤酢7に穀物酢3。

飯台は水を開けて、水気を切っておく。

飯が切れたら、8分のタイマーで蒸らし、
酢飯作り。

(毎回同じなので、以前のもの。)

酢飯ができたら、やっぱりタイマーで8分。

この間に、わさびをおろしておく。
もちろん、本わさび。

今日は、かんぴょうもある。
かんぴょうにもわさびは欠かせない。
巻簾、海苔も用意。
海苔は、横位置に置いて、半裁。
つまり、長手方向に半分に切る。

鉄火巻から。
(またまた、BGM入り。ご注意を。)

詳細は例によって書かない。
是非視ていただきたい。

かんぴょう巻。

かんぴょうは、一本だけ入れた。
二本入れると甘すぎると考えた。
鮨やではどうしていたであろう。
二本入れていたか。
逆に、わさびは鮨やで入れてもらうと、ほんの少し。
少し多めがよいかと鉄火巻程度に入れてみた。

しかし、にぎりは、かなりの回数にぎってきたので
そこそこのものにはなったと思うのだが、細巻は、
まだまだ。トウシロウ。

出来上がり。

鉄火巻

ビールを開けて、つまむ。

にぎりというのは、ちゃんと握れていないと
味にも大いに影響する。が、海苔巻はそうでもない。

こんなものだが、十分に食える。
まぐろも、中とろ程度のところで、よかった。

かんぴょう。

これも、味は上々。
やっぱり、かんぴょう一本、わさび多めが
ちょうどよかった。
そして、毎回思うが、海苔巻というのは海苔の味が大いに
問題。常備している、吉池で最もよいもの。これも大事。

ミテクレはともかく、うまいものができた。
意外にもかなり満足。
巻き鮨とにぎり鮨、違うものである。

 

 

ビフカツ

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11月2日(月)第二食

さて。
ビフカツ、ビーフカツレツ、で、ある。

アメリカ産のアンガスヒレは見つからない。

だいたい、呼び名がいろいろあってわかりにくい。
ヒレの他に、テンダーロイン、シャトーブリアン
なんという呼び名のものもよく出てくる。

テンダーロインというのは、言葉は柔らかいという意味だが
ほぼヒレと同じか。
また、シャトーブリアンというのはヒレのさらに
中央部分で最上級のもののよう。

ともあれ、かなり高かったのだが、アマゾンで売られているものを

買ってみた。250gで3,490円。
まあ、プライム扱いだったので送料分は含まれているので、
考慮の対象ではある。冷凍なので送料はそこそこかかる。

届いたものは、一日冷蔵で解凍。

油が古くなっていたので新しいものを購入。
それから、衣に使う牛乳。
パン粉は生パン粉。
付け合わせのクレソンとラディッシュ

揚げ鍋に新しい油を入れて、余熱をしておく。

解凍すると、こんな感じ。

ニュージーランドのグラスフェッドビーフ
これも、アンガス?、ニュージーランドやオーストラリアでも
アンガスのこともあるようである。

カツにするので、横に二枚に切ればよいか。

ヒレというのは、かなり柔らかい。

塩胡椒。

すり込んだので、、、ちょっと多かった、、か?!。

全面、粉をふる。

これは指定されていなかったが、強力粉にした。

玉子一個に牛乳30mlのレシピ。

このレシピはまたまた、和知シェフのもの。

衣に牛乳を入れるのは、初めて、で、ある。
フレンチなのであろう。

玉子&牛乳に、粉、強力粉。
これはレシピ通り25g、きちんと量って、
混ぜる。

衣、バッター液。
レシピの写真を見ると、ダマがないよう。
日本の天ぷらだと、混ぜてはいけない、粘りが出るのを
嫌う。さっくり揚がらないといって。
よいのであろうか、フレンチでは気にしない?。

ある程度ダマが少なくなるまで混ぜる。

パン粉も用意。

金串で刺して、バッター液

全面に丹念に付けて、

パン粉。
スプーンでこれも丹念に全面に付ける。
二枚。

油は180℃まで上げて、投入。

大きな泡。
火は中火に落とす。

段々に泡は小さくなる。

小さくなったらひっくり返す。

ここで強火。

狐色まで。

金串を刺して、中心部の温度を確認。

OKであろう。そこそこの温度にはなっている。

二枚揚がった。
余熱を入れるためしばらく置く。

切ってみる。

ドリップは多少出るが、よい色ではなかろうか。

皿にのせ、クレソン、ラディッシュも添える。

出来上がり。

こんな感じ。

ビールを開けて、食べる。
最初はなにも付けずに。

おお!。
かなりうまい。

そして、やっぱり塩が多かった。
ソースは用意したが、いらない。これはこれでよろしい。

そして、ヒレはやっぱり柔らかい。

そして、すっきりしたうまみ。
まあ、この値段なので、あたり前、だが。
衣もそこそこしっかり。まあまあ、か。
ともあれ、ビフカツ大成功。

 

 

元浅草砂場/おろし天ぶっかけ/小島町幸楽/上野藪そばPARCO_ya

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さて、今日は四つ。

11月2日(月)第一食

毎度お馴染み、お世話になっている、
超ご近所、元浅草[砂場]
/p>

週一、くるので書いておかねば。

いつもは、ミニかつ丼にもり、なのだが、
今日は、13時をすぎて、かつが切れて、親子。

親子と、もりのセット。

そばはいつも通りうまい。
かつ丼同様親子もうまい。

気が付いたのだが、海苔がかかっている。
ここのかつ丼には海苔はない。

直感的にはこの違い、わかる、のであるが、
なぜであろうか。ちゃんと説明できない。

03-3841-8001
台東区元浅草1-1-1

11月3日(火)文化の日 第一食

祭日で、第一食は自作。

一昨日の鴨せいろで、ゆでたそばが余っていた。
ゆで置きの蕎麦は、路麺(立ち喰いそば)も然り
であるが、ゆで置きでもちゃんとうまく食える。

これも少し前の天ぷらで出た天かすがまだあった。

大根もあったので、おろし。

それから、これがポイント。
ゆで置きの場合、お湯ではなく、水で洗った方が
しゃっきりと、食べられる。
なぜであろうか。不思議。

が、一方、天かす。
こちらは、ぶっかけでもあり、冷たいままでも
いいように思うのだが、温め直した方が、うまい
のである。これも不思議。
オーブントースターで6~7分温める。
つゆは桃屋、生玉子も。

全部を混ぜて、食べる。

もちろん、うまい。

11月4日(水)第一食

もう一つ、ご近所。
ここもお馴染み、町中華の名店、小島町[幸楽]。

どうしても、半チャンラーメンが食べたくなって
きた。
炭水化物ばかりたべるのは、いけないのだが、
やっぱり食べたくなる。

ただ、今日は、ノーマルな半チャンではなく、
半ナシラーメン。

これが半ナシ。

ナシ、という名前はこの店でナシゴレンと言っているもの。
ちょっと辛めのチャーハン。

以前にここに書いたら、本当のナシゴレンのことを
わざわざ教えてくれた人がいた。もちろん、私は
知っていた。インドネシア・バリにも私は行ったことが
あるが、あちらのチャーハンのこと。辛いというよりは
ほんとうは、ナンプラーなど東南アジアの魚醤が入るのが
特徴であろう。
ここのものは、使っているのか、謎だが、もちろん、うまい。

今日、注文が通っておらず、2~3飛ばされてしまった。
「先口の~」で、ある。
外のお姐さんに気付いていただいて、すぐに出来た。
こういう時に、ご主人、店のカラーがよくわかる。
ご主人、もともとかなり腰が低い。もちろん詫びられ
こちらが恐縮するほど、申し訳なさそうにされていた。
前に、ちらっと書いたが、詫びられない人、店がある。
間違いは誰にでもある。そこは詫びればよい。
繁盛店、有名店に限ってありがちかもしれぬ。
どんなにうまくとも、二度とくるか!、と思ってしまう。

台東区小島2丁目1-3
03-3866-5900

11月5日(木)第一食

なんだか、蕎麦ばかり食べている。
昼、久しぶりに、上野[藪そば]。
丸井裏の店までくると、行列。
お、こんな時には松坂屋の隣の、PARCO_yaの方に
行ってみようか。

PARCO_yaができたときに入ったのは知っていたが
初めてである。

6Fのレストランフロア。
こちらは、特に列もなく空席もある。

まるでバーのような高いカウンター席に掛ける。

お酒ぬる燗。

そして、上野[藪蕎麦]の冬の名物、牡蠣そば。
ここにもあった。

これ、食べねば。
きた。

大きな牡蠣。

アップ。

炒めているのが特徴。
つゆで煮ると牡蠣は縮む?、つゆが濁る?、、
様々難点があるのであろう。

冬の風物詩。牡蠣好きには堪えられない。かなりうまい。
これだけでも、ここにくる価値はあるだろう。

ただ、PARCO_ya 6F、
こんなところに入って、お洒落な?背の高いカウンターに
なると、もはや別の店、である。

 


03-5817-8928
台東区上野3丁目24-6
PARCO_ya 6F