浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



博多かしわ飯 その2

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11月19日(火)第一食、21日(木)

引き続き、博多、福岡名物かしわ飯。

21日木曜。

東京駅で博多の「かしわ飯弁当」を買って、
調べた新橋の博多ラーメンやへまわる予定。

博多駅の「かしわ飯弁当」。
東京駅の駅中(えきなか)の「駅弁屋・祭」と
いうところに売っているらしい。

自転車で出る。
東京駅中央通路の丸の内寄りなので、丸の内中央口を目指す。

やはり、元浅草の拙亭から30分はかからない。

丸の内駅前のロータリーに自転車を乗り入れる。
ガードレールの中は、自転車は押すように、と書かれている。

言われた通り、降りて押す。
あまり駅入口に近いところはまずかろうと、適当な
街灯に寄せて停め、鍵をかけ、駅に入る。

「駅弁屋・祭」は右側。
ここには、かなりの数の各地の駅弁が売られている。
北から南まで。
めぼしいものは、ほとんどあるのではなかろうか。
その中で博多の「かしわ飯弁当」を発見。
買って、改札を出る。

自転車のそばまで戻ってくると、、、

あれ?、私の自転車を黒いスーツのお兄さん
4~5人が取り囲んでいる。

げっ!。
おまわりさん?、、、、
誰かVIPが駅に来る?。

黒いスーツの襟にはなにやら記章、、警視庁?
小さなインカムで話を、、、

これはやばい。断腸亭、逮捕?。

慌てて、近寄り、すみませんといって、
自転車のカギを開け、

シークレットサービスなのか、警官らしいお兄さん、
安心したように、ここに置かないで下さいね、と。

はい、すみません。
そそくさと、自転車を押してその場を離れる。

これ、お気付きであろうか。

帰ってからニュースでわかったが、両陛下がこのあと、
13時頃、東京駅から伊勢に向けて旅立たれる前の
警備が開始されるタイミングであったようなのだ。

伊勢神宮へ即位の報告の参拝なので、公務中の公務、
いや、それ以上、即位の儀式の一環といってよいのであろう。
三種の神器を携えて、最上級の。

皇居からこの東京駅正面に真っ直ぐの“行幸”通りを、
その名前通りに正しく例の御料車、センチュリーで利用し、
ここを通り、東京駅の開いたことを見たことがない
正面口から入るのであろう。

ともかくも、驚いた。だがよかった、よかった。

東京駅丸の内中央口前に自転車を停めないように?!。
そんな人はいないか。

ともあれ。リストアップしたかしわ飯があるという
新橋の博多ラーメン店へ。
が、きてみると営業していない。情報は間違いで夜だけなのか。

どうしようか。
もう一回、交通会館の[よかよか]へ行く?。
それもないだろう。

もう一軒、小伝馬町の博多うどん店兼博多料理居酒屋
[博多どんたく]小伝馬町店、というのをリストアップ
していた。

またうどんだが、帰り道だし、ここへ行ってみるか。

場所は小伝馬町駅小伝馬町交差点そば。

中央通りから江戸通り経由で直行。
交差点から一本入った裏通り。

全面ガラス戸で店内がよく見える。
店前の看板でメニューを確認。
博多うどんは一通りあり、かしわ飯も。

入ると、お姐さんがいて注文を取っている。
ここに2~3人の列。

うどんは、なにがよかろう。
交通会館では丸天だったので、博多うどんのもう一つの定番、
ごぼ天にしようか。

元気のいいお姐さん。
ごぼ天うどんと、、、、
かしわ飯は、と、、お新香付きの、かしわ飯セットというのが
あるので、それを頼み、その場で勘定。
トレーを持ってそのまま調理場前で、できるのを待つ。

店内は、まだ5~6割。あいたテーブルに掛ける。

できた、これ。

ごぼ天とかしわ飯。

パリパリのごぼ天がはみだすほど。
うどんから、食べる。

ん!。
柔らかいのであるが、先日の交通会館よりも私は好きである。

この店では、やわふわ、と形容されているよう。
例によって、ヤワうどんの食感を云々(うんぬん)できる
ほどの経験値はないのだが、これはよい感じ。

ごぼ天。
かなり薄くスライスした太めのごぼう
ごぼ天自体も経験値が少ないが、これもうまい。
ごぼうが太いからか、この状態でも、柔らかくよい食感。
香りもよい。

つゆはあごだしというというが、魚介系のクセのようなもの
はなく、すっきりとし、バランスの取れたもの。

 

 


つづく

 

 


博多どんたく・小伝馬町店

03-3527-2910
中央区日本橋大伝馬町3-9 池田ビル 1F