浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



四川風(?)もつ鍋

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1月26日(金)夜

いつのもことなのだが、冬から春先にかけて出てくる、
アレルギー性鼻炎
検査をしていないのでいわゆるアレルゲン、原因がなんなのかは
わからないが、おそらく杉花粉だけではないのであろう。
出る時にはかなりひどい。
朝からくしゃみと、鼻水が止まらない。
最近は肌を守る保湿ティッシュがあるが、一日で
一箱を使い切ってしまうくらいなので、これが出るまでは
鼻がこすれてたいへんなことになっていた。
もちろん、アレルギーの薬は常用しているが、
一度ひどい鼻炎が始まってしまうと、一日は収まらない。

今日もそんな感じ。

こんな時には、なにを食べるか。

辛い鍋。
どうも身体を温めると気持ちも温まる。
それも激しく。

そこで、自己流だが、四川風(?)もつ鍋。
以前からやっているが、少し前から流行っている
火鍋に近いものかもしれぬ。

出たついでに、もつを調達。
スーパー、ライフ。
今日は生のシマチョウ。
ライフのものであれば、生でも大丈夫であろう。

野菜はニラ。

冷蔵庫に解凍した鶏もも肉もがあったので、これも。
それから、やはり冷蔵庫に残っていた白菜。

スープ。
簡単に味覇(ウェイパー)でもよいのだが、
冷凍庫に鶏がらが凍っているので、これを使い切ってしまおう。

流水で解凍。熱湯を沸かしてふりかけて、一度洗う。

時間もかかるので、圧力鍋で煮込んでしまう。
圧力鍋なので、澄んだスープにはならないが、
鍋の出汁ならばよいであろう。

圧をかけて弱火で5分。
30分放置。

やはり濁ってしまった。

ここから中華鍋。

にんにくとしょうがスライスを用意。
それから豆板醤。

中華鍋を熱して、油を回し、豆板醤。
油に馴染ませ香りを出し、にんにくとしょうが。
これも香りを出す。

ここにスープ。
味噌。
味噌は、八丁味噌と米味噌の半量ずつ二種類。
八丁味噌だけでは、うまみが少ないので米味噌も使う。
しょうゆ、紹興酒、日本酒。
基本はこれでよいのだが、さらに芝麻醤(チーマージャン)と
沙茶醤(サーチャージャン)。
芝麻醤は担々麺などにも使うが、練り胡麻
沙茶醤は、私は麻婆豆腐にも入れるが広東系の調味料で
独特のくさみというのか、香りと旨味がある。

煮立てて、最後に、ラー油。

味見。
OK。

四川には欠かせない、中国山椒、花椒も入れるが、
これは食べるとき。
小さな当たり鉢に、用意だけする。

カセットコンロを用意し、スープを土鍋に移す。

花椒

切ったニラ。

シマチョウ。

白菜。

鶏肉。

写真を撮り忘れたが、これに長ねぎも。

これらを煮て食べるだけ。

まずは、白菜の白い部分、シマショウ、鶏肉を入れ、
煮る。

シマチョウは脂が多い。
ちょっと不安なので、最初はよく火を通そう。

にらも入れる。

鶏肉は問題ない。
火が通れば食べる。

潰した花椒は鍋にも入れるが、食べるときにもまぶす。

シマチョウはよいかもしれぬ。
脂は煮ているうちにどんどんスープに溶けていってしまうが、
このシマチョウは処理もよいのか、脂の味もよい。

スープもなかなかよくできた。

辛くて、痺れる。

汗もやっと出てくる。

アレルギーがひどいときは、漢方でいうところの、
身体が冷えている状態なのかもしれぬ。

お。
そうであった。忘れていた。
この鍋には、春雨も入れるのであった。

お湯で戻し、入れる。
春雨はスープを吸ってくれる。

これもまた、うまい。