浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



勤労感謝の日とスタンドカレー探検隊?ゴーゴーカレー

f:id:dancyotei:20181127154125g:plain

11月23日(金)勤労感謝の日 第2食

さて、勤労感謝の日

なんであろうか、勤労感謝の日

ようは、新嘗祭(にいなめさい)なのである。
天皇がその年の実りを神々に感謝するという宮中行事の日。
もともとは旧暦の11月の二番目の卯の日であったようだが、
明治の新暦採用によって11月23日に決められているよう。
当時は祝日。

戦後、国家神道に結び付いた宮中行事としてGHQによって
排除され、米国のサンクスギビングデー、感謝祭と結び付けて
勤労感謝の日が出来上がった。

米国のサンクスギビングは11月の第4木曜日で、日にちが近い。
今年はネットも含めて各小売りで「ブラックフライデー」という
言葉が飛び交っているが、これはサンクスギビングの翌日から
米国ではクリスマス前のセールが始まる日。それでフライデー、
金曜になる。これを日本にそのまま持ってきたわけである。

安売りはうれしいので、フライデーでも、サタデーでもなんでも
よいのだろうが、由来はこういうことである。

新嘗祭は今も今上陛下が行われており、今年は平成最後
として報道されていた。
来年は、新帝即位、、、またたいそうな言葉だが意味的には
これが正しかろう、が、皇太子の即位の年、なので、新嘗祭ではなく
大嘗祭として盛大に行われる、というのもまた、報道されており
皆さんご存知であろう。

ただ、新嘗祭にしても、あるいは大嘗祭すら、室町後期から
戦乱や朝廷の貧窮で途絶えていたということである。
もちろん、国家行事として盛大に行われるようになったのは
明治以降で、GHQの指摘を待つまでもなく、当時国家神道
結びついていたことは否定はできなかろう。

新嘗祭はともかく、大嘗祭は大嘗宮という神殿を新築するなど
お金もかかる。そもそも即位の礼大嘗祭政教分離に反し
違憲として提訴する動きもある。
ただ、政府では、本来は焼いてしまう木材などの再利用、
行事の簡素化も考えられているようではある。

即位の礼大嘗祭を否定してしまうと、象徴天皇そのものをも
否定することになろう。ただ、国民としてはいくらかかるの?、
それが受け入れられるの?ということが気になろう。

述べたように、歴史的には途絶えていた時期もあり、
絶対にやらねばならぬものではないとも考えられる。

本来天皇というものは占いやまじないで政治を行っていた
祭政一致の時代に生まれており、こうした行事があることは、
歴史、民俗的には当然のことではある。
我々も例えば、今でも正月には門松を置き、注連飾りを飾る。
これも習慣、習俗で宗教行事と考える人はあまりいなかろう。
大嘗祭などが国家神道などの“思想”と結びつくのが問題と
考える。予算的に無理がなく、習俗、風習として受け入れ
可能な範囲で、ただし、象徴天皇としても恥ずかしからぬ
行事である必要はあると思うのである。

 

さて。
勤労感謝の日と、まったく関係がないが[ゴーゴーカレー]である。
前回は大御所[ココイチ]であった「スタンドカレー探検隊」。

今回は[ゴーゴーカレー]。
店舗数は70店前後のようで3位の[日乃家]の50程度を上回って2位。
ただし、1200を越えている[CoCo壱番屋]には遥かに及ばない。

金沢カレーといっているが、1号店はなぜか新宿。これが2005年で
10数年前。

御徒町店にいってみた。
上野御徒町中央通り、といってもあまり知られていない通り名
だと思うが、春日通りの北で昭和通りとの間。
JRの東側で、高架から2本目。北へ上がった左側。

入ると券売機制。

頼み方がシロウトには例によってわかりずらい。
サイズが5種類。下から2番目のヘルシークラスで、
金沢カレーでは定番というカツカレーにしてみた。
繁忙時間ではないと割引になるようで、630円也。
ちょっと割安な感じ。

とんかつ以外にも、チキンカツ、エビフライ、ウインナーなどなど
トッピングは他にも選べる。

特徴は、金属の器に、キャベツ、カツにウスターソース
かかっている、フォークで食べる、ということらしい。

カレー自体はかなり濃いめ。
ただ、スパイスやらなにかが突出しているのではなく、
バランスが取れた味。
万人受けするものであろう。

カツはラードで揚げているかどうかが、私の判断基準
ではあるのだが、味が濃いせいか、ソースがかかっているからか
それはあまり気にならない。

なるほど、うまいカツカレー

好物のカツカレーが金沢ではスタンダードというのが
気に入った。

隣の福井ではソースカツ丼が名物であるが、
これとなにか関係があるのか。

そういえば[日乃家]もカツカレーを一押しの
看板メニューにしていたが、ポイントなのかもしれぬ。

一方[ココイチ]はカツは一押しには見えない。
カツの味も比べるともう一つという印象であった。

若干このあたりに店としてのポジションの違いが見て取れる
のであろう。

ココイチ]は女性も含めて万人うけ。
[日乃家]にしても[ゴーゴー]にしてもガッツリ、男。
([飲み物。]は少し考えすぎか。)

店、店員の雰囲気。
店自体は、あまりきれいな感じはしなかった
むろん、きたないということではない。
居抜きの店舗を使っているとことが多いらしいが、
それが原因かもしれぬ。
店員さんは、なかなかの愛想。
愛想は[ココイチ]がNo.1.。
ココイチ]を5とすると[ゴーゴー]4、[日乃家]3.5。

その他のポイントも点数化してみようか。
きれいさは[ココイチ]5、[日乃家]4.5、[ゴーゴー]3。
味は[日乃家]4、[ゴーゴー]4、[ココイチ]3。
コストパフォーマンスは[ゴーゴー]4、[ココイチ]3、
[日乃家]3、あたりか。

もちろん、私の個人的な印象ではある。
([飲み物。]の採点はやめておく。)

カレースタンド、もう少しあるか。
次回をお楽しみに。

 


ゴーゴーカレー