浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



2017断腸亭の連休ラーメン その3


引き続き、連休ラーメン。

昨日は、5/4(木)の入谷[麺処 晴]の列に付いたところまで。
台東区下谷1-11-7
03-3847-8553

やはり人気店である。
今までの開店を待つ列の中では、オープンすぐで話題の
[大和]の次に長かろう。

ここは煮干しが看板。
煮干しというのは、私には実のところハードルが高い。

自分で煮干しから出汁を取る場合は必ずはらわたと頭を取る。
これは苦味を出さないため。
ラーメン以前に煮干し(いりこ)を出汁にする代表例は
讃岐うどんであろう。
讃岐うどんの出汁を取っているところの動画なども注意して
視ているのだが煮干しのはらわた、頭など取っていない。
大量に使う小さな煮干し一つ一つから取るはずがない。
これはラーメンも然り。

この店では「特製」というのもある。
むろん煮干しが“特製”の濃厚なのであろう。

ここへくると、どうも“特製”といわれるとありがたがって
つい選んでしまうのである。
それで、苦い、というのを、繰り返していた。

よし。
今日は、ノーマルで、チャーシューそば。

きた。

いい赤味のチャーシュー。
(この赤味のチャーシューは、昨日同様の低温調理ではなかろうか。
今まで気づかなかったがこの色は外でもよく見る。)
長いメンマ。
しかし、毎度思うがきれいに盛り付けるものである。

食べてみる。

ん!。

なんだ。
やっぱり、ノーマルは苦くない。

いや、それ以上に、うまいではないか。
煮干しベースは煮干しベースだが、バランスの取れたスープ。

あたり前か。
これだけ人気のある店である、
まずいわけがない。

意地汚く“特製”など食べていたことを反省しなければ
いけない。

さて、さて、5/5(金)。

今日で、7杯目である。
一週間経過。完全に日課。ラーメンやへ出勤状態、で、ある。

朝起きて、開店の11時を目指して、徒歩で出る。
元浅草の拙亭からぶらぶら歩いても皆おおかた、30分以内で
到着する距離の店を選んでいる。

今日は、北東、浅草方面。

昨年12月の開店で新店といってよろしかろう。
しかし、既にかなりの人気のよう。
場所は西浅草で[麺
みつヰ]という。
台東区西浅草2-10-4

国際通りの一本西側に並行して言問通りから浅草通りまで
南北に突っ切っている通りがある。
この通りの中ほどより気持ち南でさらに東側に路地を入ったところ。
知らなければ、絶対にこれないところであろう。

開店5〜6分前に到着。
2〜3人の待ち。

この界隈、小さな小さな小料理屋などもポツポツとある場所。
そんな一軒を使っているようである。

開店とともに店に入る。
カウンターのみ。真新しい。
50代であろうか、ご主人と女将さん二人。

座ると目の前に一席ずつ、メニュー。
いや、メニューというより品書きといった方がよい、
内装に合わせた和モダン。

食券ではなく、入店順に一人一人女将さんが注文を聞いてくる。

事前情報では塩が看板。
それで塩。

そして、ご飯もの。いくつかあるが、ソースかつ丼
いつも店にあるチャーシューなどをのせた小丼はよくあるが、
これはわざわざこのためにカツをあげて用意をしているようである。

ソースかつ丼は、よく行く福井県で食べてハマっている。
頼もう。

と、なるとビールももらうか。

エビス。

お通し。

これはチャーシュー。

見た目通り、ほとんど和食や。
カウンター割烹のようである。

ご主人は和食の出身でもあるのか。
眼鏡をかけて黒い髪をオールバックに固めている。

見ていると、仕事がかなり丁寧。
ラーメンやの威勢のよいものではない。

チャーシューをつまみながらのんびり待っていると、きた。

これもまた、美しい。(チャーシューの赤味。)

麺は目の前で茹でる前にご主人が手もみ。

スープは塩だが、濃厚。
なに、と特定しずらいがやはりバランスの取れた濃厚。

おもしろいのが、メンマの隣に色濃くもう一本あったのは、
煮たレンコン。

 


つづく