浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。
断腸亭料理日記本店
 

断腸亭の連休ラーメン その4

断腸亭の連休ラーメン、4回目。


今日は、最終回。


6日、7日、8日の三杯分。



5/6、まずは、ここ。


[超大吉]上野店
台東区上野6-6-4
03-5817-8867


上野というのか、御徒町


JRと昭和通りの間で[武骨]の向い。


開店は13年ということでもう2年以上たっている。


派手めな店構えで、しばらく前から気が付いてはいたところ。


なんでも川崎の方の[玉(ぎょく)]という有名つけ麺店の系列のよう。


この店はラーメンをメインにしているようだが、
本家に敬意を表してつけ麺にする。





豚骨魚介系のつゆにちょっと太めで気持ちちぢれ、平打ち。


なにか売れ線を集めたような感じでまずくはないが、
ビックリもしない。


有名店のチェーンになる過程の出店という感じであろうか。
次から次へとよくまあ、こういう店が出てくるものである。


次、5/7。


今度は秋葉原


末広町寄り、メイド喫茶などがある裏通り。


[田中そば店]秋葉原店
千代田区外神田3-8-3 第1針谷ビル 1F
03-3256-3556


ここも半チェーンといってよいのか。


足立区が本拠でもともとは、博多長浜ラーメン
どういう経緯かわらぬが、浅草の濃厚煮干し系で有名な[つし馬]、
などもグループのよう。


で、ここは「塩とんこつ」、といっている。


中華そば





麺はちょっと喜多方に近いのか。
豚骨でこってりをオーダーしたが、すっきりめ。
塩味は強い。


なんのことはない、ちょっと、浅草[弁慶]を思い出すような味である。


やっぱりここもか。標準以上でまずくはないが
こんなものかという印象。


ある地域で有名店、行列店になって、味違いのような店をポチポチ出して、、
ほどなく海外進出・・・。
おそらく、出資する人があるのであろう。
それだけ、この商売は今、儲かり、東京、日本のラーメンの
平均的な水準が高いということなのであろう。


二日間、これも今の東京のラーメンシーンをある意味代表するような
店になったが、最後はここ。


5/8。


麺処[晴]
東京都台東区下谷1-11-7
03-3847-8553


昨年も行ったが、相変わらず人気を維持している店。
人気といっても、コアな、という冠(かんむり)が
ついているかもしれぬが。


昭和通り言問通りの交差点。
駅は日比谷線の入谷が最寄。


日曜日もやっている。
2時台、そろそろ昼の営業も終了ということか、
行列もなし。店内もお客一人。


味玉そば。





細くて丸い麺。


ここはとにかく、煮干し。


煮干し、煮干し、煮干し。


浅草[つし馬]などもそうなのだが、いつからこういう味が
流行るようになったのか。


以前、煮干し系といえば御徒町にもある[青葉]などが
代名詞的な存在であったと思う。


むろん魚系の味と香り満載なのだが[青葉]はすっきり。


それに対してこちらは、もっともっと煮干し系を進めた味と香り。


[青葉]も最初は違和感があったが、それでも段々に慣れて、
うまい、と感じるようになっていった。


が、やっぱりここまで濃いと、なん回か食べているが、やっぱり慣れない。


はらわた付きの煮干しを大量に煮出しているのであろう、
やっぱり“苦い”のである。


この味がヤミツキになっている人もいるのであろうが。


そろそろ私は白旗を揚げようか・・・。




と、いったところで、最終回はシマラナイ感じになってしまったが、
これで九日間、九杯のラーメン日記は一巻の読み切り。


フレンチ系、イタリアン系、ご当地、コアなユーザーに支えられた店、
半チェーン化し薄まっていく店、、、。
また、今回は行っていないが、カリスマ化しているようなところもある。


実のあるところ、ないところ。
話題でなくとも、うまい店、、、。


まさに混沌、複雑怪奇、かもしれぬ。


狭い地域であるがこのバリエーションの多さはやはり驚異的といってよかろう。
今回の範囲外だが、ミシュランに載っている店も出始め、
東京ラーメンシーンは商売の匂いも露骨にし始めてもいるのか。


ともあれ。

流行りは流行りとして、最後に、私自身の好みを書いてみよう。
やっぱり、一つは、慣れ親しんだ味でかわらずに、いつ行っても
同じものが食べられる。例えば、高校時代から食べている、新宿の
熊本ラーメン[桂花]。あるいは先に出したが[青葉]もそうである。


もう一つは、ある種天才的な味覚構築能力を持っている人の店。
例えば、天神下[大喜]、市谷左内坂[庄の]あたり。
コケオドシではなく本当に心から驚かせてくれる。



ご通読、感謝。