6月5日(水)夜
さて。
夜。
ダイエット、と、いうほどのこともないのだが、
ちょっと今日は野菜を食べよう、と、考えた。
暑くなってくると、茄子、で、ある。
むろん、茄子は今、一年中あるが、
やはり、夏から秋。
特に、この初夏の時期になると食べたくなる。
なににしようか。
茄子で最も好きな食べ方は、私の場合は焼き茄子。
皆さんは焼き茄子というと、網などで焼いて、皮をむき、
生姜じょうゆなどで食べるのを思い浮かべられるかもしれぬ。
しかし、子供の頃から家ではフライパンに油を敷いて焼き、
皮はむかずにそのまま食べる。
かけるのは、やはり生姜じょうゆ。
2010年
こんなやつ。
簡単でうまいものである。
だが、今日はちょっと目先を変えて、
出汁を利かせて煮びたしというのか、
揚げびたしというのか、にしようか。
帰り道、ハナマサに寄る。
茄子は普通のものもあるが、長茄子がある。
これでやってみようか。
帰宅。
まずは、出汁を取る。
量はたいしていらぬであろう。
小鍋に水を張り沸騰させ、鰹削り節を入れる。
お!そうだ。
昆布も入れようか。
昆布を洗って、入れる。
火は弱火。
3分ほどで火を止め、あとは放置。
茄子。
長いので、長さを生かすため1/4に縦に切る。
3本ほど。
フライパンに油を多めに入れ、加熱。
茄子を入れる。
火を通すと同時に油を茄子に吸わせる。
火が通ったら、皿にあげておく。
出汁。
鰹節と昆布をざるで濾す。
いつもそうだが、出汁を取った後の昆布は再利用、
佃煮のようなものにする。
昆布を一口の正方形に切って、
小鍋に昆布を入れ、酢としょうゆ。
煮含めながら、煮詰める。
煮詰まったら完成。
塩昆布のようなものだが、うまいものができる。
同時進行で出汁の味付け。
濃口しょうゆ、酒、みりんも少し。
味付けの濃さは出汁をちゃんと取ったので
多少控えめでよかろう。
煮立ったところで茄子も入れる。
もう一度煮立ったら、火を止める。
このまま置いて味を含ませる。
10分、15分ほど。
皿に取る。
ちゃんとした和食の店でこういう野菜の
煮びたしだったり、含め煮のようなものを食べると
まったく驚かされる。
多くは京料理の系統であろうが、
色は薄いが野菜に実に旨みのある出汁が
含められている。
私など東京で生まれ育ったので
魚でも野菜でも煮物といえばしょうゆの濃い味。
今日はしょうゆは濃口を使ったが
ちゃんとした出汁を取ると十二分に
うまいものができる。
長茄子、二本分ほど、ビールとともに
食べてしまった。