1月13日(日)昼
箱根、二日目、朝飯の後、風呂に入って、ごろごろ。
昼飯は、なににしようか?
昨年は湯本の洋食屋などにいっている。
宮ノ下の、富士屋ホテル!
宮ノ下は、福住楼のある塔ノ沢から、一号線を登り、
大平台があり、その次の温泉郷になる。
こちらも、国の登録有形文化財。
くねくねとした細い山道の一号線を登って、宮ノ下に入り、
この山の中に、山側に張り付くようにして、大きく、
今見ると、ちょっと怪異ともみえる、和洋折衷というのか、
屋根に、瓦をのせた、不思議な建物群が、現れる。
ホテルは一号線からさらに坂を登るのだが、
坂の下の入口で、ベルボーイのお兄さんが車の整理をしている。
聞いてみると、駐車場は宿泊の人で一杯で停められぬという。
しかたなく、Uターン、さまざま、他の案も考えるが
どれも、ダメ。
さすがに年明けの連休で人が多い。
富士屋ホテルの手前の町営の駐車場に、やっと停めて、
歩いて、ホテルまで。
レストランはいくつかあるが、やはり、
メインダイニング、ザ・フジヤがよいだろう。
内容もさることながら、部屋が素晴らしい。
レストランの入り口で整理券をもらい、ホテルの
メインロビーで待つ。
このメインロビーに、整理券の番号が表示されれば、
順番がきたということのようである。
10分ほどで、入れる。
ここは、窓が大きく、とにかく天井が高い。
そのまた、天井が、凝っている。
お寺のような、(東京の古い銭湯にもあるが)天井絵、というのだろうか、
井桁に組んだ、桟の中に、絵が描かれている。
ガラス窓の上の方には、御簾がかかっていたり。
また、窓からは、別棟のホテルの建物も見える。
これだけで、贅沢な気分になれるのが、不思議、で、ある。
さて、テーブルに座り、筆者は、名物の虹鱒のムニエルのある、
クラシックランチ、¥4500。
内儀(かみ)さんは、ハヤシライス富士屋風¥3000と、
ポテトサラダ¥700、にコーヒー¥600。
まずは、筆者のコンソメスープ。
そして、「富士山の湧き水で育った虹鱒 富士屋風」。
虹鱒のムニエル、で、ある。
これは、池波メニューであったと思う。
ソースが別についているのだが、これが、また、べらぼうに、うまい。
しょうゆが入っているのだろうか、虹鱒のうまみが
こちらにもあり、絶妙、で、ある。
内儀さんのハヤシライス。
ただのデミグラスソースよりも、トマトの酸味がたっている。
ポテトサラダ。
きれいに盛り付けられており、なにが入っているのだろうか、
ちょうど、タルタルソースに入っている野菜のような、
食感があり、うまい。
筆者の肉料理、牛フィレ肉の薄切り マッシュルームソース和え。
こちらは、ノーマルな、デミグラスソースのよう。
これもうまい。
最後はデザートとコーヒー。
チョコレートナッツサンデー。
ナッツは、くるみ。
クラシックというだけあり、オーソドックスで、
どれも、丁寧に、作られているように思われる。
安くはないが、これだけの場所で、
これだけのものが食べられれば、なんの文句もないだろう。
箱根、富士屋ホテル、メインダイニング。
やはり、箱根にきたら、必ず食べにきたいところ、で、ある。