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歌舞伎座6月大歌舞伎・義経千本桜 通し その1

dancyotei2016-06-05

6月4日(土)



さて。



先月に引き続き、また歌舞伎。


TVのニュースなどでもやっていたので
ご存知の方もおおいかもしれぬが、
今月は「市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候」の
義経千本桜」の通し。


これはやっぱり観ておくべきであろう。
観終わっての結論である。


いろんな意味で、猿之助に感動した。


切符ももう残り少ないかもしれぬが、
是非お勧め、で、ある。


ともあれ。


先月も観て、今月も続けて、ということに
なったのかというと、猿之助宙乗り、ということもあるが
“通し”だからであった。
つまり、観た記憶がなかったのである。
特に、今回、三部制の真ん中「いがみの権太・すし屋」を
観た記憶がなかった。


実のところ、あとで気が付いたのだが、
「千本桜」の通しは、3年前、歌舞伎座こけら落としの年に

一度観ていた。



まあ、それだけ「いがみの権太・すし屋」の印象が
薄かったのであろうが。


今回は、先に書いたように歌舞伎座は通常は昼夜の二部制で
3年前の通しも、そうであったが、今回はそれを三分割。


時間は11時開演、三部の終演が21時でいつもと変わらない。


通常一等18,000円のところ、15,000円と少し安いが
劇場の営業的にはプラスということになろう。


内容的には、碇忠信の一部、いがみの権太の二部、
狐忠信の三部と、テーマ的にはわかりやすい分け方に
構成されている。


ただ、通しの場合、物語の発端、序幕「鳥居前」が
上演されてきたことが多いと思うが、これはカットされている。


朝。





今日は、歌舞伎座前の[辨松]で弁当を買って
劇場に入る。


11時開演。


席は一部二部は花道すぐ左のブロックが取れたが
猿之助宙乗りのある、三部は流石に大人気で
中央のブロックになった。


いつものように、演目と配役を書き写しておく。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



六月大歌舞伎


義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)



第一部



碇知盛(いかりとももり)



渡海屋


大物浦


所作事 時鳥花有里


〈渡海屋・大物浦〉


渡海屋銀平実は新中納言知盛  染五郎


  源義経  松也


 入江丹蔵  亀鶴


 亀井六郎  歌昇


 片岡八郎  巳之助


 伊勢三郎  種之助


 駿河次郎  宗之助



   初お目見得


   銀平娘お安実は安徳帝  武田タケル


    (右近長男)


武蔵坊弁慶  猿弥


 相模五郎  市川右近


   女房お柳実は典侍の局  猿之助



〈時鳥花有里〉


  源義経  梅玉


傀儡師染吉  染五郎


    白拍子園原  笑三郎


白拍子帚木  春猿


鷲の尾三郎  東蔵


   白拍子三芳野  魁春


第二部



いがみの権太(いがみのごんた)



 木の実


 小金吾討死


 すし屋


〈木の実・小金吾討死〉


   いがみの権太  幸四郎


    主馬小金吾  松也


   鮓屋弥左衛門  錦吾


    猪熊大之進  市蔵


    若葉の内侍  高麗蔵


  小せん  秀太郎



〈すし屋〉


   いがみの権太  幸四郎


   弥助実は三位中将維盛  染五郎


   お里  猿之助


    若葉の内侍  高麗蔵


   鮓屋弥左衛門  錦吾


  おくら  右之助


   梶原平三景時  彦三郎


  小せん  秀太郎


第三部



狐忠信(きつねただのぶ)



道行初音旅


三代猿之助四十八撰の内


川連法眼館


市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候



〈道行初音旅〉


   佐藤忠信実は源九郎狐  猿之助


 逸見藤太  猿弥


  静御前  染五郎



〈川連法眼館〉


佐藤忠信/忠信実は源九郎狐  猿之助


 駿河次郎  松也


 亀井六郎  巳之助


 川連法眼  寿猿


   飛鳥  吉弥


  静御前  笑也


  源義経  門之助



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



今回は、なんといっても宙乗り猿之助なのだが、
猿之助同様、三部とも出ているのがもう一人。
染五郎である。


猿之助が40歳、染五郎が43歳。


先月の團菊祭も海老蔵(38)、菊之助(38)、
松緑(41)などが主役級で奮闘していたが、
やはり意識的に世代交代を図っているのであろう。


30代後半、40代の役者が多いということもあろうが
そろそろ彼らも若手から、大幹部、さらには人間国宝の道を
歩んでもらわねばならない。


ということで、今回はこの猿之助染五郎
二人を軸に作られており、そういう目で観ることに
なったわけである。




つづく