浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。
 

断腸亭落語案内

五街道雲助 蔵出し・浅草見番 その3

三回目になってしまったが『山崎屋』の 『よかちょろ』まできた。『山崎屋』の本編。昨日も書いたが、この噺、なかなかおもしろい。お。そうであった、本編の前に、雲助師は演っていなかったが、 大旦那と若旦那の会話でおもしろいところがある。 (談志家元…

五街道雲助蔵出し・浅草見番 その2

引き続き、雲助師匠の 蔵出し・浅草見番。『品川心中』であった。この噺のポイントを書いている。海へ出る場面があって、桟橋。 本やの金蔵はお定まりに、先に飛び込み、 お染は心中の原因になった金の工面がついて、 「失礼」といって、女郎屋へ戻ってしま…

五街道雲助 蔵出し・浅草見番 その1

3月30日(土) さて。 土曜日。 今日は珍しく、友人に誘われて、落語会へ行く。 五街道雲助師匠。 場所は浅草見番。 落語がホームグランドだ、と言っていながら、 寄席はもとより、落語会、独演会にも まったく行っていない。 むろん、以前は習っていたくら…

怪談噺・乳房榎 その2

さて。 赤坂大歌舞伎『乳房榎』から、その原作である 三遊亭圓朝作、落語としての怪談噺『乳房榎』について、 書いている。 この噺のテーマはなんであろうか。 この問いをもう一度考えてみたい。 前回、テーマはない、と、書いた。 これは、芝居を観ての偽ら…

怪談噺・乳房榎 その1

さて。 赤坂大歌舞伎『乳房榎』に引き続いて、 三遊亭圓朝作、落語としての怪談噺『乳房榎』について、書いてみたい。 以下、お話そのものを書いてしまい、いわゆるネタばれになる 部分もあるので、今後この芝居を観たいと思われる方は、 ご注意いただきたい…

江戸期の落語 その1

12月8日(土)深夜さて。土曜日。 今日は一日、調べもの。内容は落語、それも初期の。落語というのは、寛政10年(1798年)下谷稲荷で 初代可楽(当時山生亭花楽)らが寄席を初めて開いた。 一応のところ、これが現代に続く落語のスタート といってよいのだと…

落語・講談・歌舞伎

さて。 今日は、ちょっと考えたこと。 この、9、10、11月と 三月続けて、国立劇場に歌舞伎を観にいっているし、 ここ数年でも初芝居を決めて観たり、 できるだけ歌舞伎を観るようにしてきた。 また、黙阿弥ものが気に入り、関連する書籍など 読んだりも…

快楽亭ブラック著『立川談志の正体』 その2

引続き、快楽亭ブラック著『立川談志の正体』。 まあ、本の紹介なんぞ、おもしろいから、 読んでみて、が趣旨。 ぐずぐず書くことはないのではある。 が、やはり、この本を薦めるのは、快楽亭ブラックという 落語家が好きで、それを書きたかったということな…

快楽亭ブラック著『立川談志の正体』 その1

今日は、少し、落語の話。 それも、ちょっとマニアックな話、かも知れない。 先頃出版された、表題の快楽亭ブラック著『立川談志の正体』 で、ある。 結論からいうと、随分とおもしろかった。 おもしろかったのだが、内儀(かみ)さんに話したら そうとうマ…

談志がシンダ。10 〜落語とはなにか? 了

さて。 【談志がシンダ】シリーズから、落語とはなにかを 考えてきた。 いろいろ、横道にそれてしまったが、 落語は江戸後期、文化文政時代に生まれたもので そこに流れる、人生観はそうとうに成熟しているものである、 ということ。 これは、談志家元が亡く…

談志がシンダ。9 〜落語とはなにか?「坂の上の雲から」

さて。 もう少し早く終わるつもりであったのだが、 書き始めると、書くべきことが随分と出てきて、 長くなっている。 やはり、私が長年考えていることなので、 どうしても、長くなる。 (書きながら考えている、というのもあるのだが。) お許しを。 と、言…

談志がシンダ。8 〜落語とはなにか?明治以降の落語

引き続き、落語とはなにか?を考えている。 前回、明治以降の落語、あるいは、 歌舞伎などを含めてもよいと思われるが、 時代が変わっても、滅びたわけではなかったということを書いた。 これは、文化文政期を中心とする江戸時代後期の江戸町民文化、 =江戸…

談志がシンダ。7

談志師匠が亡くなって書き始めた、回文のような、 『談志がシンダ。』もう7回書いてしまった。 21日に亡くなっているので、初七日、もとうにすぎて ちょうど、10日、なのか。 お別れの会が21日という。 しかし、亡くなったことが発表され、 速報が流…

談志がシンダ。6

引き続き、落語とはなにか。 まだ、仮説であるが、落語を構成する要素の図、で、ある。 噺を一つ一つ、検証をしなければいけないが 談志家元の言っていた「業の肯定」あるいは「落語の了見」 こうしたものは構成要素の一つであろう。 で、まだ他にもあるであ…

談志がシンダ。5

談志師匠が亡くなって、もう一度、 落語とはなにか、を、考えている。 昨日この図を書いてみた。 古典落語の要素を分解してみると、こういうことに なるのであろうという図、で、ある。 この中で、昨日説明しなかったものが一つある。 それは「落語の了見」…

談志がシンダ。4

談志師匠が亡くなって、 落語家立川談志の落語界においての 功績を考えてきた。 それにつけても、家元も若かりし頃から考え続けてきた、 落語ってなんなのか、これをもう一度考えてみなくては いけないのだろうと、思っているのである。 家元は一生を賭けて…

談志がシンダ。3

談志師匠が亡くなって、色んな人が 発言をしているが、北野武氏の発言が 少し考えさせられた。 昨日の、TBSニュースキャスターでのもの、である。 あの人は、天才なのだが、残念ながら、時代に合っていなかった。 不幸である。もはや落語の時代ではなかっ…

談志がシンダ。2

この場合において、食い物のことを書いていても 仕方がないので、今日も談志師匠の功績というのか 談志師匠のしててきたこと(むろん落語という世界で) の意味を考えてみたい。 談志師は若い頃に「現代落語論」を書かれ、 落語とはなにか、=業の肯定 であ…

談志がシンダ。

もうご存知の方も多いと思う。落語立川流家元、立川談志師匠が亡くなった。 一昨日、という。 75歳。 まあ、もういつ亡くなっても不思議ではなかったが、 いざ、実際になくなったとなると、やはり、ファンには 大きなショック、で、ある。 私の場合、談志師…

浅草落語散策 その5

『浅草落語散策』で、ある。 浅草寺境内で、蝦蟇の油、高田馬場、 星野屋の話をした。 (星野屋の詳細は、長くなるので割愛。) 例によって、長々と書いてもしょうがなかろう。 今日で『落語散策』はおしまいにしよう。 今まで、題名だけあげて、後回しにし…

浅草落語散策 その4

引き続き『浅草落語散策』。 仲見世を抜けると、目の前に宝蔵門。 雷門は、風神と雷神。 こちらは、二人の仁王様で、俗にいう、 仁王門。 これは、小咄。 観音様に夜、泥棒が入った。 この泥棒が、仁王門を通りかかると、 仁王様が気が付いて、とっ捕まえ、 …

浅草落語散策 その3

引き続き『浅草落語散策』。 昨日は「雷門」で、粗忽長屋。 この「雷門」あたりではまだまだ舞台になっている 噺はある。 付き馬、唐茄子屋政談、松葉屋瀬川、、あたり。 が、このどれも、雷門だけでなく、浅草界隈一帯が 舞台になっている。 つまり、浅草界…

浅草落語散策 その2

月々に月観る月は多けれど 月観る月はこの月の月 つくばの事業所の帰り道、 19時の社バスに乗ると、東の空のよい位置に、 月が見えたら、こんな歌を思い出した。 意味は、毎月毎月、月を観ることは多いけれど、 月を観るならば、この(旧暦の)8月の月、が…

浅草落語散策 その1

9月10日(土) さて、もう一つのNHK文化センターの『講座』、 「浅草落語散策」で、ある。 落語をテーマに町歩きをする、というもの。 今、この手の書籍や、DVDのようなものも たくさん出ている。 とりあえず、1回限定で、こういう内容で 町歩きをしない…

池波正太郎と下町歩き 9月その4

さて、さて。 今日もNHKの『講座』「池波正太郎と下町歩き」6回目、 一期の最終回。 浅草北部、三ノ輪から山谷堀に沿って、吉原。 昨日は吉原の別称、ナカ、にもなっている、引き手茶屋が 軒を連ねる、メインの通り、仲之町のことやら、書いた。 より大きな…

烏亭焉馬、の、こと

さて。 今日は、少しいつもと、毛色が違うのだが、 烏亭焉馬、と、いう人物のこと。 まず、この人、烏亭焉馬は、「うていえんば」と、読む。 前に一度、江戸の頃の狂歌師、文人、蜀山人大田南畝先生に ついて、書いてみたことがあった。 この時にも、少し触…

京須偕充著「幇間(たいこもち)は死なず」

今日は、ちょっと、番外編。 表記の書評のようなこと。 幇間は死なず―落語に学ぶ仕事術 (ソニー・マガジンズ新書)作者: 京須偕充出版社/メーカー: ソニーマガジンズ発売日: 2008/03メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る 著者の京…

土用の丑の日〜落語・鰻の幇間(たいこ)

8月になった。 やっと、関東甲信越の梅雨明けも発表されたようである。 気が付かないうちに月曜日、7/30、土用の丑の日も過ぎてしまった。 そういえば、土曜日は、隅田川の花火大会であったのだが、 これもここに書くのを、忘れてしまっていた。 隅田川の花…

落語を憶える、と、いうこと

12月3日(日) さて、日曜日。 昨日も、少しワインを呑み過ぎてしまった。 第一食は乾麺のそばを茹でて、笊にし、 生玉子かけ、おろしにんにくを、ほんの少し、 汁に入れる、というやつ。 やはり、なかなか、うまい。 その後、日記を書きながら、スカパーで…

合羽橋・太助寿司&第二回断腸亭落語会のご案内

9月19日(火)夜 さて、合羽橋、太助寿司。 連休明け、鮨が食いたかった。 例によって、会社帰り、家に寄って、自転車で向かう。 店に入るなり、親方が、 「今日は魚ないんだよー」という。 そうであった、、か、。 台風だった。 九州の方で、随分と被害もあ…